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ロシアはフィギュアスケートで平昌に出られない?

ドーピング問題で米国が強硬提案。ソチの金メダリスト・ソトニコワの調査結果は?

田村明子

金メダルを獲得したアデリナ・ソトニコワ拡大2014年のソチ五輪で金メダルを獲得したアデリナ・ソトニコワ
 米国ミズーリ州カンサスシティで開催されていたフィギュアスケート全米選手権の会場で1月19日、米国フィギュアスケート連盟(USFSA)の会長、サム・アクサーが会見を開き、「ロシア選手の平昌五輪出場を阻止するべき」と強硬な主張したことが報道された。

「ロシアに厳罰を」とUSFSA会長

 昨年(2016年)の7月、内部告発によって明らかになったソチ五輪のドーピング問題。国家の関与はプーチン大統領が否定し続けているものの、組織的なロシア選手のドーピング隠蔽がなされていたことは間違いない。

 米国のベテランコラムニスト、フィリップ・ハーシュによると、アクサー会長は「国家ぐるみの、周到に容易されていた違法行為。国際五輪委員会(IOC)と国際スケート連盟(ISU)がその高潔さを維持するためには、このような行為に対して厳しい処置をする以外、方法はない」と語ったという。

 世界反ドーピング機関(WADA)の報告書によると、ソチ五輪のみならず、これまで夏季と冬季の五輪でドーピング疑惑が浮上したロシアの選手は1000人にも及ぶという。IOCはすでに北京五輪、ロンドン五輪に出場した選手たちの検体の再検査を行い、その結果すでに27人のロシア選手が処分を受けた。

フィギュアスケートでも浮上した疑惑

 ソチ五輪に関しては、昨年の12月末にIOCが28選手の調査を開始したと報道されている。その中にフィギュアスケーターがいるのかは正式に発表されなかったが、イタリアのスポーツ紙、ガゼッタ・デロ・スポルト紙が女子金メダリストのアデリナ・ソトニコワがこの28人の中に含まれていることをスクープした。 ・・・続きを読む
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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書に、『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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