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清水富美加出家。若手女優はなぜ揉める?(下)

女優を大切に育てる事務所と若手女優が揉めるのはどうしてか?

杉浦由美子 ノンフィクションライター

NHK朝の連続テレビ小説「まれ」に出演していた清水富美加さん=2015年6月10日、東京都渋谷区拡大NHK朝の連続テレビ小説「まれ」に出演していた清水富美加さん=2015年6月10日、東京都渋谷区
 清水富美加の出家騒動を通して、芸能事務所と女優の関係を見ている。指摘されている芸能事務所が”ブラック”な労働条件を女優に押しつけているというのは違和感があると述べてきた。まずはその続きを書いていこう。

  一記者として、いくつかの芸能事務所やマネージャーとも接してきた。その経験からすると、やはり、有能なマネージメントというのは、想像以上に力があるのだ。伸び悩みしていたタレントもマネージメントが変わっただけでブレイクする例もしばしばある。マネージメントが持つコネクションや営業力だけではなく、コーチングの面でも彼らは優れている。スターを育てた過去のノウハウによって、新たなる人材も育てることができる。プラスして、彼らは映画やドラマにも詳しく、非常に勉強している。

やりたいことと、キャリアにプラスになることは違う

  20代前半の若い女性にとって、本人がやりたい仕事とキャリアにプラスになる仕事はそうそう一致しない。それは女優もOLも同じなのだ。やはり独立騒動で揉めている女優の能年玲奈(現在はのんという芸名で活動している)は、漫画『進撃の巨人』(講談社)が映画化するにあたって、出演オファーがきたが、マネージメントがそれを断ったことにショックを受けたと報じられている。

  事実かどうか分からないが、 ・・・続きを読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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