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「逃げ恥」原作完結、女に年は関係ない時代の到来

50代60代でも女子は女子、努力が加齢に勝るトレンド

杉浦由美子

  前回の記事で書いたように、人気ドラマの原作『逃げるは恥だが役に立つ』(海野つなみ・講談社)が完結した。ドラマにせよ、原作にせよ、共通するのは、ヒロインの伯母で高齢処女の百合ちゃんのリアルさだ。前回は「50歳前後まで処女のままきた人は果たしてセックスできるのか」という問題について過去の取材データを元に考察したが、今回は少し明るい話題を書いていきたい。

40代女性が20代男性の恋愛対象になり得るのはなぜか

  何十年も前から、男性は経済力や包容力を武器にできた。そのため、中高年男性が、若いイケメンに恋愛シーンで勝てるということが多々あった。酒井順子『負け犬の遠吠え』(講談社)では、1990年代の東京を舞台に、既婚中年男性の経済力に目がくらみ、不倫をし、婚期を逃す「負け犬」たちの姿が描かれる。ようするに男は金があればいくつになってもモテたのだ。

  一方、女性が恋愛シーンで武器になるのは性的な魅力なため、若い女のほうが圧倒的に強かった。しかし、現在は変化している。

コミック「逃げるは恥だが役に立つ」から(C)海野なつみ=講談社提供拡大コミック「逃げるは恥だが役に立つ」から(C)海野なつみ=講談社提供
  『東京タラレバ娘』の作者で漫画家の東村アキコが、『東村アキコと虹組キララの身も蓋もナイト』という人生相談ラジオ番組をポッドキャストで配信している。その中で、46歳の女性から29歳の男性同僚に好意をもつと、親しくなるにつれ、相手が冷たくなった、どうすればいいか?という相談が投稿された。

  それに対して東村アキコは「今、年齢は関係ない。『逃げ恥』の石田ゆり子がハードルを取り払った。ああいう可愛い大人の女性であればいい。『逃げ恥』のドラマをみて、髪型と洋服を真似しろ」という趣旨のアドバイスを語っていた。

  つまり、見た目に可憐さがあれば ・・・続きを読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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