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暴行騒動を起こした豊田真由子議員の素顔とは

4年前の2時間のロングインタビューと選挙区取材で見えたのは

杉浦由美子 ノンフィクションライター

2016年の衆院本会議初日に、晴れ着姿で議場に入る豊田真由子氏=2016年1月4日、国会内拡大2016年の衆院本会議初日に、晴れ着姿で議場に入る豊田真由子氏=2016年1月4日、国会内
 豊田真由子衆議院議員(42)が元政策秘書に暴行をしたという報道され、党に迷惑をかけたくないという理由で、6月22日に離党届を提出した。

  この暴行が起きたときに、元政策秘書は録音をしており、その音声がテレビのワイドショーで流された。女性が男っぽい口調で乱暴に「ハゲ!」と罵倒する様はインパクトがあり、日本国中がこの話題で持ちきりになった。

 この音声を聞いた時に「豊田真由子さんの声だ」と私は感じた。

  私は2013年に豊田真由子議員を2時間以上にわたってインタビューしたことがある。プラスして、地元選挙区の支持者や自民党関係者も取材し、豊田議員の人柄や政治家としての資質について話を聞き、また、それらの情報の裏を取るために選挙区を担当する新聞記者たちからもコメントをもらった。

  今回の暴行報道直後に、私がたまたまやりとりしていた社会学の研究者は「相当なストレスが溜まっていたんでしょうね」と感想を述べていた。これは多くの人たちも思ったことではないだろうか。

  もちろん、ストレスがあったことは免罪符にならない。だが、豊田議員が抱えていたストレスがなんだったのかを考えてみたい。女性が政治の世界に出て行く時の問題点が少し見えてくるかもしれない。

普段からおっさんみたいで気さく

  桜蔭学園から東大法学部、厚生労働省のキャリア官僚を経て、2012年に埼玉4区から衆議院総選挙に出馬し、初当選する。

  暴行時の音声を聞いた人たちは「国会での豊田議員の口調は女らしいのに、裏ではあんなおっさんみたいな乱雑なしゃべり方だなんて、裏と表がある」と批判している。しかし、私がインタビューをした時も、豊田議員は基本礼儀正しくフェミニンにしゃべるが、おっさん口調も混じった。

  しかし、そのがらっぱちな語り口は決して不快ではなかったし、選挙区の地元ママたちにも好印象を与えていた。

  志木市の地元コミュニティで活躍する女性はこうコメントしていた。

  「最初、経歴を見てエリートだなあと敬遠したけれど、会ってみると男みたいなしゃべり方をしたり、地元のイベントではタイトスカートのまま四つん這いになったりして、気さくな人です」

  2人の子供がいる豊田議員は ・・・続きを読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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