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北朝鮮のペアは平昌五輪に出場するか

五輪開催まで軍事行動の可能性はなくなった?

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

平昌五輪出場枠を獲得した北朝鮮ペア、リョム・テオク、キム・ジュシク組拡大平昌五輪出場枠を獲得した北朝鮮のペア、リョム・テオク(右)、キム・ジュシク組
 9月27日から30日までドイツのオーベルストドロフで、平昌五輪選考会を兼ねたネベルホルン杯が開催され、北朝鮮のペアチーム、リョム・テオク&キム・ジュシクが五輪枠を獲得したことが話題になっている。

村元&リードが2位でアイスダンス五輪枠を獲得

 来年の2月から開催される平昌五輪では、男女シングル各30名、ペア20組、アイスダンス24組が出場する予定だ(開催国枠は除く)。

 その中で男女シングル24枠、ペア16枠、アイスダンス19枠が、すでに今年の3月に開催されたヘルシンキ世界選手権の順位で確定した(実際にどの個人・組が出場するかは、各国の国内選手権などの代表選考で決定する)。

 今季の五輪選考会に設定されたネベルホルン杯では、ヘルシンキで出場枠を獲得できなかった国の選手たちが、残るシングル男女6枠、ペア4枠、アイスダンス5枠をかけて競い合った。

 日本はペア枠は残念ながら確保できなかったものの、アイスダンスでは村元哉中(かな)&クリス・リードが2位に入賞。日本のアイスダンスチームとして本大会史上初めて表彰台に上がり、見事に日本のアイスダンス枠を獲得した。

アイスダンスの出場枠を獲得した村元哉中、クリス・リード組拡大アイスダンスの五輪出場枠を獲得した村元哉中、クリス・リード組

ヘルシンキ世界選手権で15位だった北朝鮮ペア

 話題となっている北朝鮮出身のリョム・テオク&キム・ジュシクは、2015/2016年シーズンから国際試合に出てきたペアである。それまでそれぞれ別な選手とペアを組んで北朝鮮選手権に出場していたことはわかっているが、二人の過去の活動に関する詳しい情報はほとんど公表されていない。だが2015年にいきなり国際舞台に登場した彼らは、基礎のしっかりした、かなり高いレベルの演技を見せてきた。

 2016年の四大陸選手権は初出場で7位。チロル杯で3位に入賞。2016/2017年シーズンはメラーノ杯、アジアフィギュア杯で優勝。初出場したヘルシンキ世界選手権では、出場した28組中SP14位でフリー進出し、総合15位だった。

 だが上位に来た中国、ロシア、カナダがそれぞれ3枠、ドイツ、フランス、イタリアがそれぞれ2枠、アメリカが1枠を獲得し、15位の彼らは惜しいところで五輪出場枠獲得には至らなかった。

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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書に、『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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