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プロ野球は、球団を増やして2リーグ4地区制に!

埋もれた逸材を獲得できるプロ、活性化するアマチュア野球

小関順二 スポーツライター

「HARD OFF ECO スタジアム新潟」拡大「HARD OFF ECO スタジアム新潟」は、プロ球団のホーム球場になる条件は十分整っている
 2004年にパ・リーグはリーグ優勝決定から日本シリーズ開幕までの間延びした空白期間を埋めるためプレーオフ制度を導入した。04年は勝率2位の西武が第2ステージで同1位のダイエー(現・ソフトバンク)を3勝2敗で破り、05年は勝率2位のロッテがやはり第2ステージで同1位のソフトバンクを3勝2敗で破って日本シリーズに出場した。制度導入以降、勝率1位球団がプレーオフを勝ち上がったのは06年の日本ハムが最初(この年から勝率1位球団に1勝分のアドバンテージが与えられた)。この3年間を見てわかることは下から勝ち上がった球団のほうが野球勘は磨かれ、待ち受ける勝率1位球団より有利に試合を進めるということ。

 日本シリーズでも04~06年はパ・リーグ覇者の西武、ロッテ、日本ハムがセ・リーグ覇者の中日、阪神、中日を退け日本一になった。パ・リーグ球団の勝因はいろいろな理由をつけて語られたが、プレーオフ制度を勝ち抜いたパ球団の勢いが、待ち受けるだけのセ球団を上回ったと言っていいと思う。

 07年からセ・リーグもプレーオフ制度の導入を決め、その名称が「クライマックスシリーズ」(以下CS)と改められ、07年は中日、09年は巨人がそれぞれ日本ハムを下して日本一になっている。日本シリーズに臨むまでいかにして実戦の勘を養うのか、その重要性が再認識されたと言っていいだろう。

 勝率2位以下の球団が日本シリーズに出場するのは1勝分のアドバンテージがもうけられた以降でも、07年中日、10年ロッテ、14年阪神、17年DeNAと続いている(中日、ロッテは日本一)。そのつど一部で巻き起こるのは「リーグ戦優勝の重みがなくなる」というCSへの反対意見。こういう意見に代案はない。「昔の通りでいいじゃないか」と言う人がほとんどで、消化試合対策(主に観客減がもたらす経済的損失)に言及する人は少ない。

球団数を増やす絶好の時期

 リーグ戦優勝の重みを維持しつつ、リーグ優勝後の観客減がもたらす経済的損失を発生させない方法は唯一つ、以下のような2リーグ4地区制の道しかないと思う。 ・・・続きを読む
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筆者

小関順二

小関順二(こせき・じゅんじ) スポーツライター

1952年、神奈川県生まれ。日本大学芸術学部卒。ストップウォッチを用い、プロ・アマ合わせて年間300試合以上を取材。『大谷翔平――日本の野球を変えた二刀流』(廣済堂出版)、『「野球」の誕生』――球場・球跡でたどる日本野球の歴史』(草思社文庫)、『プロ野球 問題だらけの12球団』(草思社、2000年より毎年刊行)など著書多数。