埋もれた逸材を獲得できるプロ、活性化するアマチュア野球
2017年11月09日
日本シリーズでも04~06年はパ・リーグ覇者の西武、ロッテ、日本ハムがセ・リーグ覇者の中日、阪神、中日を退け日本一になった。パ・リーグ球団の勝因はいろいろな理由をつけて語られたが、プレーオフ制度を勝ち抜いたパ球団の勢いが、待ち受けるだけのセ球団を上回ったと言っていいと思う。
07年からセ・リーグもプレーオフ制度の導入を決め、その名称が「クライマックスシリーズ」(以下CS)と改められ、07年は中日、09年は巨人がそれぞれ日本ハムを下して日本一になっている。日本シリーズに臨むまでいかにして実戦の勘を養うのか、その重要性が再認識されたと言っていいだろう。
勝率2位以下の球団が日本シリーズに出場するのは1勝分のアドバンテージがもうけられた以降でも、07年中日、10年ロッテ、14年阪神、17年DeNAと続いている(中日、ロッテは日本一)。そのつど一部で巻き起こるのは「リーグ戦優勝の重みがなくなる」というCSへの反対意見。こういう意見に代案はない。「昔の通りでいいじゃないか」と言う人がほとんどで、消化試合対策(主に観客減がもたらす経済的損失)に言及する人は少ない。
リーグ戦優勝の重みを維持しつつ、リーグ優勝後の観客減がもたらす経済的損失を発生させない方法は唯一つ、以下のような2リーグ4地区制の道しかないと思う。
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