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ベッキーが復活しないのは不倫のせいでない(上)

「男の不倫は許されても、女の不倫は許されない。女性差別だ」という批判は的外れ

杉浦由美子 ノンフィクションライター

タレントのベッキー=2017年4月21日、東京都内拡大タレントのベッキー=2017年4月21日、東京都内
 昨今、芸能人の不倫スキャンダルが話題になる。しかし、そこでもジェンダー差がでるという意見が見受けられる。俳優の渡辺謙は不倫報道があってもNHKの大河ドラマ『西郷どん』に出演するが、同じく不倫が報じられた斉藤由貴は降板した。タレントのベッキーはゲス不倫騒動以降2年経つが、元のペースにはほど遠い状態だ。一方で、アパホテルでの格安不倫が報じられた俳優の袴田吉彦は、ドラマに出演し続け、不倫をネタにしバラエティでも活躍している。

  これらに対して、「男の不倫は許されて、女のそれは許されない。女性差別だ」という批判も出ているが、それは的外れであろう。

  まず、渡辺謙の不倫報道で流失した写真は手つなぎ程度だったが、斉藤由貴は濃厚なキスシーンが大々的に報道された。衝撃度がまったく違う。また、斉藤由貴が降板したのは、自分の家族への配慮とも推測される。

  また、袴田吉彦とベッキーは、共に大晦日の人気番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』で不倫禊ぎ企画に出演したが、そこで仕事ぶりに大きく差が出た。

  『ガキ使』は年に一度の恒例の超人気特番で、多くの人気芸能人たちがコントを披露し、視聴者たちを笑わせる。大晦日に笑って嫌なことを忘れてもらおうという「年忘れ」番組の王様といえよう。

  劇団ひとりやジミー大西らの有名お笑い芸人も抜群のコントを披露した。しかし、今回最も視聴者を楽しませたのは、袴田吉彦が出演したコント「不倫仮面」であった。

 彼は全裸に近いコスチュームにパンツを被って登場し、「月に数回不倫をし、ホテルでポイントカードを貯め歩き、浮気相手に売られてしまった。究極のだらしなさ。不倫仮面 袴田!」と高らかに宣言し、ポーズをとる。 ・・・続きを読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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