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ザギトワ、メドベデワの勝敗を分けたものは?

ザギトワのプログラム構成に批判、ルール改正も

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

フィギュア女子で金メダルのアリーナ・ザギトワ(右)と銀のエフゲニア・メドベージェワ拡大フィギュア女子で金メダルのアリーナ・ザギトワ(右)と銀のエフゲニア・メドベージェワ(ともにOAR)

 平昌オリンピック、フィギュアスケート女子の決勝では接戦の末、15歳のアリーナ・ザギトワ(OAR)が金メダルを獲得。世界女王のエフゲニア・メドベデワ(OAR、18歳)が銀メダルという結果に終わった。

 この二人の間で優勝が競われることは、かねて予想されていたことではある。

 シーズンがはじまった当初は、2年連続の世界選手権チャンピオンであるエフゲニア・メドベデワが圧倒的な金メダリスト候補とされていた。

 一方、今季がシニアデビューである2017年世界ジュニアチャンピオンのアリーナ・ザギトワは、シニアとしてどこまで高い評価を受けるかは未知数だった。

 だがメドベデワに暗雲の兆しが見えたのは、2017年11月のことだった。GP(グランプリ)シリーズのロシア杯を優勝した後、NHK杯でもタイトルをとったがフリーで珍しいジャンプミスが出た。そして右足中指骨骨折の診断を受けていたことが、発表されたのである。メドベデワは12月に名古屋で開催されたGPファイナル、そしてロシア選手権を欠場することになった。

 その間、ザギトワは中国杯、フランス杯と連勝し、勢いをつけてきた。本来だったらシーズン初の直接対決になるはずだった名古屋GPファイナルで、メドベデワ不在の中、15歳のザギトワがタイトルを獲得。そして12月末にはロシア選手権も制した。

 二人が今シーズン、初の直接対決をしたのは1月にモスクワで開催された欧州選手権でのことだった。まだ本調子ではないメドベデワはいくつかミスが出て、ザギトワに敗れて2位に終わった。オリンピックの前哨戦であるこの大会でタイトルを逃したことは、メドベデワにとってかなりの痛手であったことは間違いない。

二人の命運を分けたものは ・・・続きを読む
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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書に、『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』、『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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