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フィギュアスケート、アメリカ選手たちの近況は?

チェンはエール大学へ、シブタニ兄妹は来季は休養

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

シブタニ兄妹は来季は休養拡大次のシーズンは休養するマイア&アレックス・シブタニ兄妹=撮影・筆者

 5月1日、ニューヨーク・マンハッタンのチェルシーピアにあるイベント会場で、「フィギュアスケーティング・イン・ハーレム」のガラパーティーが行われ、アメリカの新旧チャンピオンたちが顔を揃えた。

 この「フィギュアスケート・イン・ハーレム」とは、ハーレムの子供たちへの教育援助チャリティ団体である。フィギュアスケートを通して子供たちに集中力や、自信を持つことを習得させる目的で、1997年に設立された。

 毎年春になるとニューヨークで基金集めのガラパーティーが行われ、「スターズオンアイス」でツアー途中のスケーター、往年のスターたちなどが顔を揃える。

 今年も世界チャンピオンのネイサン・チェン、マイア&アレックス・シブタニ兄妹といった平昌オリンピックで活躍した選手たちのほか、1998年長野オリンピック銀メダリストのミシェル・クワン、1992年アルベールビルオリンピック銀メダリストのポール・ワイリー、2002年ソルトレイクシティオリンピック銅メダリストのティモシー・ゲイブルなど、新旧スターたちが顔を揃えた。

チェンは秋からエール大学に入学

 このガラパーティーの主役の一人、新世界チャンピオンのネイサン・チェンは、名門エール大学への入学が許可されて8月末の新学期から登校する予定だ。だが難関で知られるアイビーリーグのフルタイムでの学業と、競技スケートの両立が果たして可能なのだろうか。

 「実際にどのようなものなのか、まず1年試してみて、そこからまた考えます」と、本人は楽観的だ。これからも2022年北京オリンピックを視野にいれてトレーニングを続けていく。カリフォルニアのラファエル・アルトゥニアン・コーチとは、遠距離師弟関係になるが、セカンドコーチを依頼する予定は今のところないという。

 「彼が不在の間は、自主トレーニングをやる予定です。自分にはもうすでにそれだけの基礎が出来ていると思っています」

 チェンはエール大学のあるニューヘブンから車で30分ほどのリンクを練習拠点にする予定だ。

マイア&アレックス・シブタニは来シーズンは休養

 一方、平昌オリンピックで銅メダルを獲得したアイスダンサー、マイア・シブタニ&アレックス・シブタニは、ミラノ世界選手権を欠場。来シーズンは、競技活動を休養すると宣言した。

 「これまでずっと、毎日スケートのトレーニングを続けてきて、息をつく暇がなかったので、この1年は他の活動にも幅を広げていきたいんです」と、ガラパーティーでアレックス・シブタニはリラックスした様子で語ってくれた。

 「アイスショーの予定も詰まっていて、当分スケジュールはぎっしり。でも氷上以外の活動もいろいろと意欲的に試していきたい」と、言葉を続ける。オフシーズンをゆっくり楽しむ余裕は今のところないと、ちょっと苦笑して見せた。だがこれで競技を引退するというわけではなく、将来的に復帰する可能性もまだあるのだという。

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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書に、『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』、『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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