メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「ジャパンエキスポ」にみるフランスのオタクたち(中)――日本料理や食材が大人気

清谷信一

清谷信一 軍事ジャーナリスト

 前回、11年前の初回は僅か3000人ほどだったジャパンエキスポの参加者が、今回は18万人ほどに急増したことを紹介した。

たこ焼きのブースもある=撮影・筆者
 ジャパンエキスポは、もはや単にオタク=好事家の閉鎖イベントというレベルの規模ではなくなっている。これだけの参加者数は取材に来たメディアやネットを通じて社会的に大きなインパクトを与えるだけでなく、入場料は勿論のこと、会場内での買い物や、飲食代、交通費、宿泊費が莫大な金額になるので地域経済に与える影響も大きくなる。

 ジャパンエキスポの参加者の男女比率は約半々、年齢別だと15~24歳が64パーセント、25歳以上は24パーセント、15歳以下は12パーセントとなっており、ローティーンから20代前半の若者の比率が非常に高い。会場を実際に見た感覚では半分ぐらいが20歳以下の若者達だ。

コカコーラもプレイステーションとコラボで出展=撮影・筆者
 この巨大化したイベントに関心を持っているのはマンガやアニメ、ゲーム関連企業だけではない。一般企業も目を向け始めた。今回はコカ・コーラがプレイステーションと組んで、大規模な出展を行っていた。

 ヘリコプターを模したバンに巨大なテレビを搭載し、ゲームのキャラクターをイメージしたコスチュームの女の子達が会場の至るところで無料のコカコーラ・ゼロのサンプル缶を配っていた。

 参加者の主体は10代から20代前半の若者達、しかも会場はクーラーが回っているが、参加者が多いためかなり暑い。まさに飲料のプロモーションには最高のコンディションだ。

 日本企業では

・・・ログインして読む
(残り:約1266文字/本文:約1892文字)