追求すべき「公共神道」への道
2016年02月09日
たとえば現政権の進める政策を例として考えてみよう。
原発再稼働は大きな理由として経済的に有益だという発想のもとに進められている。ところが反対派は「もし原発事故が起こってしまったら自然や環境が取り返しのつかないほど傷つけられ、人々の命や健康が損なわれる」と心配している。
神社本庁のサイトでも神道の理念について「鎮守の森に代表される自然を守り、自然と人間がともに生きてゆくこと」を挙げている。
それでは自然汚染という危惧に対して神道はどのように考えるのだろうか。
安全保障に有益だという理由のもとで安保法が「制定」されて集団的自衛権が行使可能になった。
神道は民族宗教だから、「他国から攻められた時に反撃して国土を防衛することは宗教的に正しいし必要だ」と主張しても不思議はないような気がする。
しかし自国が攻められた場合とは違って、集団的自衛権は日本という国家は攻撃されていないのにかかわらず、他国が攻められた時に日本が攻撃することを可能にする。神道の考え方ではこれも正しいのだろうか。
またTPPは
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