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[3]韓国の教育現場は今――竹島(独島)問題

伊東順子

愛国心のシンボルとしての「独島」

 日本人の中には、「独島」(竹島)と「従軍慰安婦」をまるで「反日セット」のように考える人もいるようだが、韓国でこの2つの問題のポジションはずいぶん違う。

2012年8月10日、竹島(韓国名・独島)に上陸した当時の李明博大統領(左から3人目)=東亜日報提供拡大2012年8月10日、竹島(韓国名・独島)に上陸した李明博大統領(当時、左から3人目)=東亜日報提供
 ナショナリズムの文脈で同じように語られることがないわけではないが、前者はずいぶん前から韓国の国家的アイデンティティの象徴のような役割だったし、後者はわりと最近になって注目を浴びたテーマであり、人によって捉え方にばらつきがある。

 韓国人にとっての「独島」は日本の植民地支配からの独立の象徴であり、日本人にとっての「竹島」や「北方領土」などとも「重み」が違う。

 中学生になって本格的に勉強する「慰安婦問題」とは異なり、「独島」は幼稚園や小学校など初期の段階から、教育現場でも積極的にとりあげられている。

 ある小3の女子は母親に「運動会は午後から来た方がいいよ。午前中はお母さんが嫌な気分になるかもしれない」と言ったそうだ。

 日本人の母親が運動会のプログラムを見たら、午前中の最後の出し物は、 ・・・続きを読む
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筆者

伊東順子

伊東順子(いとう・じゅんこ) フリーライター・翻訳業

愛知県豊橋市生まれ。1990年に渡韓。著書に『もう日本を気にしなくなった韓国人』(洋泉社新書y)、『ピビンバの国の女性たち』(講談社文庫)等。

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