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[15]イラクから帰国、とんがった人々をみる

金平茂紀

1月3日(火) 今日でイラクとはひとまずお別れだ。午前4時起床。シャワーを浴びてパッキングを済ませホテルを5時にチェックアウト。何だかこのホテルに馴染んできてしまった。前回もここだったので。

 経由地イスタンブールでの待ち時間が半端じゃないので(17時間!)、これはあのテロ事件の現場に行けという神様の思し召しだろう。現場に向かう。ボスポラス海峡に面した行楽地。トルコでナンバー1のナイトクラブだという。値段が高いのでトルコの庶民には高嶺の花だと、これは僕が現場まで乗って行ったタクシーの運転手チャマーリ氏の意見である。現場は正面まで近付けたが、警備が厳重ですぐに立ち退くように命じられた。銃を持ち顔を隠したテロ専門部隊が警備している。自分一人ではカメラを撮れないので、さきほどのタクシーの運転手チャマーリ氏に頼んでデジカメのビデオモードで撮ってもらうことにした。彼は結構撮影が上手だった。夕方になってどっと疲れが出てきて空港で眠ってしまった。

宗主国は植民地の言うことなど考慮しない

1月4日(水) トルコ時間午前2時25分発のトルコ航空便で帰国の途へ。今回は、比較的長い海外出張取材だった。エコノミー席は満席でヨガ状態の体型で11時間はこたえた。眠れないので映画をみまくった。マット・デーモンの『ジェイソン・ボーン』、レイチェル・ワイズ主演の『Complete Unknown』、ポーランド映画『Little Moscow』、日本映画『団地』。最後のが一番よかったなあ。空港から局を経由して帰宅。お雑煮を食べる。うまい。久しぶりにお風呂に入って体を休めた。日本のお風呂って本当に気持ちがいいもんだなあと実感。

1月5日(木) 局へ。その後、外回り。今年は断捨離だ。沖縄の米海兵隊、オスプレイの給油訓練再開。「防衛省は『明日以降再開されることは理解できる』と発表しました」とテレビのニュースが淡々と報じている。これは本当におかしな表現だ。 ・・・続きを読む
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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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