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「僕も元左翼だ」に笑う

3月14日(火) 定例会議。討論の場なのかどうなのか。MXテレビの「ニュース女子」の検証バージョンなる代物がネット上にアップされているとかで、嘔吐感をこらえながら見る。さすがにMXテレビも放送を見送ったという代物だ。居直りと自己正当化のみの産物。とりわけ司会者が醜悪だ。「僕も元左翼だ」には笑った。

 夕方から参議院議員会館の講堂で森友学園問題の集会。菅野完氏の基調報告が柱になっていたが、その他の議論が今一つ噛みあっていなかった感も残る。

 夜、都立大学駅近くでFさん。合田佐和子の本『90度のまなざし』(港の人)のことなど。

3月15日(水) 局へ行き、東芝関連で、米原子力規制委員会の前委員長グレゴリー・ヤツコ氏へのインタビュー準備。今日予定されていた森友学園の籠池泰典理事長の外国特派員協会での記者会見はキャンセルされる。代わりに菅野氏の自宅を籠池氏が訪ねて話をし、その内容の一部を菅野氏が報道陣にブリーフする(させられる)という変則的なスタイル。何が起きているのか。

 22時30分からグレゴリー・ヤツコ氏へのSKYPEを使ったインタビュー。彼は冬の嵐が吹き荒れているボストンに滞在していた。ヤツコ氏いわく、福島第一原発事故の教訓を、日本政府や東芝はしっかりと学んでいないのではないかと。趨勢としては、アメリカは脱・原発の方向に向かっている。採算ベースで原発はもはや割が合わないからだ。ヤツコ氏の話を敷衍すれば、一番ダメなのはフクシマ以降もウェスチングハウスと組んで原発推進の方向を修正できなかった東芝の経営陣の無能ということになる。

 「毎日新聞」コラム原稿。担当のMさん最後の原稿。異動で担当者が替わる。今はそういう季節だ。きのうの夜からフェイスブック上で「金平キャスター降板説」が炎上気味になっているというのでみた。なるほど。これで炎上か。困惑。

3月16日(木) 風邪が何とか少し治りかけているので、体力回復のためにプールで泳ぐ。まとわりついて来る邪念を洗い流す。Kさんより情報提供あり。あした森友学園問題で大阪に行く国会議員団に対して籠池理事長がある事柄を「暴露」するとのこと。小学校建設へ100万円の寄付をしたのは誰かと。どうやら安倍昭恵夫人らしいと。

 15時、マスコミ学会の理事顔合わせ。すかすか感。19時、こころの健康のためにプラハ・フィルハーモニー・オーケストラの演奏を聴く。スメタナの連作交響詩「わが祖国」。定番の「モルダウ」は今のような時には心に沁みる。ペトル・アルトリヒテルというとてもダイナミックな動きの指揮者。

 籠池理事長は国会議員団に、2015年9月、学園を訪れた昭恵夫人を通じて安倍晋三氏から100万円の寄付金をもらったと暴露。何だかわけのわからない展開になってきた。

『弥勒世果報(みるくゆがふ)』の演奏に涙 ・・・続きを読む
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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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