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記者会見では、集まった報道陣の熱気でカメラのレンズが曇り、前川喜平・前文部科学事務次官がかすんで見えた20170525拡大前川喜平・前文部科学事務次官の記者会見場はカメラのレンズが曇るほどの熱さ=2017年5月25日、撮影・朝日新聞社
5月23日(火) 局で『報道特集』の定例会議。気になっているのは加計学園の問題の進展だが、「共謀罪」をやる方向に。もう1本はアメリカのトランプ政権下の移民問題。在米特派員たちのリレー・レポート。「共謀罪」は切り口が難しい。今日、衆議院本会議で採決されるが、安保法制の時と比べてもどこか緊迫感が欠けているように思う。国連特別報告者のジョセフ・ケナタッチ氏の「共謀罪」に対する意見表明に激しく反発している政府の恥ずかしさを何とか追うことになるか。アーティストや表現者らが「共謀罪」に対してどのような態度を表明しているか、または出来ないのかも含めて取り上げる方向になった。

 ケナタッチ氏の政府に対する再反論をめぐって、議員会館で海渡雄一弁護士や自由人権協会、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アムネスティなどの人権団体が共同で記者会見をするというので顔を出してみた。政府の国連特別報告者制度への無理解ぶりが露呈している状況について。こちらとしてもSKYPEでも何でもいいから、本人と直接話してみたいのだが。

 夕方、横浜で、沖縄の米軍基地問題に取り組んでいる市民団体の講演会に。たくさんの人々に来ていただいた。講演用にパワーポイント資料をつくってUSBに入れて持参したのだが、用意していただいたパソコンが不調で使えず。まいった。ほとんどアドリブで話す。沖縄の翁長県政が置かれている厳しい状況について。メディアを取り巻く状況について。本土メディアVS沖縄地元メディアという図式の不毛さについて。疲れがかなりたまっていて、懇親会などは失礼せざるを得なかった。

 帰宅して某テレビ局のニュース番組をみていたら、大阪で逮捕された中核派のメンバーをめぐって、当該事件のふり返りVTRを流していた。渋谷暴動。大坂正明容疑者、および警備にあたっていて死亡した警察官(当時21歳)と同じ年齢だというコメンテーター氏の歯の浮くような言葉を聞いていて、言いようのない不快感がこみ上げてきた。

大道寺将司死刑囚病死の衝撃

5月24日(水) 午前中、久しぶりにプールで泳ぐ。泳がないと心身ともに調子が悪くなる。まあ体力維持とストレス解消にはとにかく無心に泳ぐことだ。前文科省事務次官をめぐって水面下の動きあり。ここには記せないが。

 午後、知人からのメールで大道寺将司死刑囚が東京拘置所で病死したことを知る。衝撃。一つの時代がまた終わっていくのだな、という大きな感慨のようなものに襲われた。Tさんに電話して話をしたら、「本当に悲しいけれど、こんなことを言ってはいけないのだけれど、 ・・・続きを読む
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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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