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元沖縄県知事・大田昌秀さんの告別式に多くの人が参列した=15日、沖縄県浦添市.拡大元沖縄県知事・大田昌秀さんの告別式=2017年6月15日、沖縄県浦添市、撮影・朝日新聞社

6月13日(火) 午前10時から局で定例会議。今週は「共謀罪」が参議院で成立するかもしれないということで、それを取材することで、すんなりというか、あっさりと会議終了。世の中は、パンダの赤ちゃん誕生話で、ザラついたトピックから必死に逃れようとしているかのようだ。

 「調査情報」に記した編集者・金子登紀世さん追悼のための文章に掲載する写真を探していて、昨日、自宅でみつけたものを編集部にメールする。

 沖縄取材の打ち合わせ。23日の慰霊の日のドキュメント。辺野古の海に潜ること。大田昌秀さんの追悼。この3本柱でやることに。大田さん追悼パートで、告別式の取材、沖縄国際平和研究所の居室撮影、絶筆、最期を看取った人々、野中広務元官房長官のインタビューを申し込むことなどを決める。同研究所のFさんに電話。9日に僕が書いた手紙を病室に届けたが、大田さんにはその場で開封する体力はもはやなかったと告げられた。正直、残念だったが、それはとりもなおさず、僕が大田さんに手紙を書くのが遅すぎたということなのだ。後悔、先に立たず。そんなことより大事なのは、大田さんの思いをきちんと特集で伝えていくことだ。15日の午後3時から告別式が開かれる。どうしてもこれはこの自分の目で取材したい。

 夕方、日比谷の野音で「共謀罪」反対集会の取材。会場で参加者のインタビューをしたら、秋田出身の方がいて、金田勝年法務大臣と同郷だということが恥ずかしいと言っていた。

国会は官邸の下請け機関か

6月14日(水) 久しぶりに泳ぐ。でもいつもの半分。昼、大阪の旧知のIさんと久しぶりに会う。北朝鮮問題の取材のエクスパートだが、今回の話は全く別の話。元気そうだった。

 「共謀罪」審議。何と与党は、委員会採決をすっ飛ばして「中間報告」なる禁じ手を用いて、本会議で可決させようとしているとの情報。最も早ければ今日の夜中にも可決・成立という展開だ。国会は官邸の下請け機関か。すごいことになってきたものだ。

 午後の合間を縫って筑紫邸へ。年に一度の誕生日にちなんだお焼香。かつての仲間たちがいたが、僕ら3人と入れ替わるように6人がすごすごと帰っていった。K嬢だけはマイペースでちびちびやっていた。嬉しい限り。房子夫人と少しだけ話をしたが、前川喜平前事務次官の捨て身の「告発」をめぐっての話がとても面白かった。断固、支持だわ、と。

 その後、国会周辺の反対運動取材に戻る。今日は夜を通しての動きとなるだろう。いくつかの局が中継車を出して伝えている。ただ、安保法制の時の反対運動と比べて、指摘しにくいが、 ・・・続きを読む
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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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