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民進党両院議員総会で話す前原誠司代表=28日午後2時2分、東京・永田町20170928拡大民進党両院議員総会で、党の“解体”を宣言した前原誠司代表=2017年9月28日
9月26日(火) 局での定例会議のあと、神保町へ。「週刊金曜日」編集部で、東京新聞・望月衣塑子記者と対談。官房長官記者会見での彼女の記者活動に対して、さまざまな「圧力」がかかっている。そのことを中心に1時間ほど話し合う。望月記者とは現場取材でいつのまにか知りあった。武器輸出や軍学共同といったテーマでの鋭い取材ぶりは知ってはいたが、実際に会って言葉を交わすと、チャキチャキの江戸っ子風の潔さがあるように感じた。いい意味での社会部記者の記者魂を保持している人だ。官房長官の記者会見をめぐる動きは今の日本のマスメディアのありようを象徴しているところがある。

アンドレ・ザ・ジャイアント拡大アンドレ・ザ・ジャイアント(1946―1993)
 夕刻、北朝鮮への訪問を長年にわたって続けているアントニオ猪木参議院議員らと会食。僕は大昔の力道山時代からテレビでプロレスをみていた世代なので、思わずプロレス談義に没入してしまい、話がほとんどそれで終わってしまった。わはは、それでいいのだ。

 プロレスラーの飲みっぷりについて話が及んだ際、アンドレ・ザ・ジャイアントというレスラーが猪木さんのところ(新日本プロレス)に来て、話をしているうちに「ビールを飲むと体が大きくなるよ」と言って飲み屋に連れて行ったら、アンドレはビールを一人で100本くらい飲んだ挙句、高級ワインのロマネコンティも数本まとめて鯨飲したというエピソードなどを聞いて笑い転げた。キューバやロシア、イスラム諸国など世界をまたにかけた猪木氏の行動範囲の広さの源は何か。スケールの大きい魅力的な人物である。

9月27日(水) ストレス解消と体力維持のためプールへ行き泳ぐ。昨夜のアルコールを抜かなければ。僕はアンドレ・ザ・ジャイアントではないのだから。

 午後、民進党から希望の党への合流の動きをみせている前原誠司代表との単独インタビュー。議員会館で30分以内のインタビューという約束だったが、民進党が重大な岐路にさしかかっているとの報道が出て何だかざわついている。日テレのNEWS24とか今朝の日経新聞はかなり踏み込んだ記事になっている。

 前原氏に聞くと、安倍政権を倒し政権交代をめざすには、とにかく野党勢力がひとつにならなければどうしようもないと。そのためには「名前にこだわらない」と明言した。小沢一郎・自由党代表とは折々相談しているが、小池百合子・希望の党代表とは、一部報道されていた昨夜(26日)の極秘会談については「会ってません」と否定していた。前原氏は今は「時の人」なので、議員会館の部屋の前の廊下には政治部の記者たちが数人張り付いている。こんなところの廊下まで緊張感が漂っている。すべては明日、明らかになる。その前に言えるギリギリのところまでは話してくれたように思うが、甘いか。N君と打ち合わせ。

悲喜こもごもの民進党議員たち

9月28日(木) 朝から国会へ。衆議院が臨時国会冒頭で解散される日だ。本会議場前の控え室で民進党の代議士会が午前11時45分から開かれる。民進党議員は本会議への出席を拒否しているので、この控室のなかのモニターテレビで「衆議院を解散する~万歳!万歳!」という模様をみんなで眺めているという展開。控室のなかは代表カメラ取材。廊下から開けっ放しになっているドア越しに中の様子を取材する。ひどく表情がこわばっている議員と、逆に笑みを浮かべている議員もいる。

 枝野幸男議員に退室時に「これからどうするのですか?」と尋ねたが厳しい表情で「ノーコメント!」と言われた。辻元清美議員にも「希望の党への合流話が出ているが」とぶつけると「これから協議して決める」と。馬淵澄夫議員は何だか感無量といった感じだった。そのなかで玄葉光一郎議員が控室に一人ぽつんと残っていたので話を聞くと能弁だった。「全部ご存じだったのですね?」と聞くと、 ・・・続きを読む
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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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