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小泉進次郎氏拡大どこの選挙区でも小泉進次郎氏の人気は絶大だった
10月17日(火) 午前中、渋谷で仕事の綿密な打ち合わせ。13時から日本映画『恋とボルバキア』(小野さやか監督)をみる。ひたむきさと公共性は多くの場合、相容れない。ドキュメンタリー映画には公共性やら社会性なんていうものが無前提に求められることがあるので、この映画も「だから何なのよ」とか言われかねない。監督がこのテーマにとりつかれ、かなり密着した理由が何なのか。そこをもっと知りたいと思った。

 そのまま渋谷にとどまる。夜、S氏からの貴重な情報提供。でも今の自分に何ができるというのだろうか。官邸主導のプロジェクトの「濡れ手に粟」の危うさをまた一つ知る。

小泉進次郎議員は選挙アイドル

10月18日(水) 朝6時40分発の便でふたたび沖縄へ。Kディレクターと沖縄の選挙区取材。公示からわずか2日後、県北部東村高江の牧草地に米軍ヘリCH53Eが墜ち大破・炎上した。これが果たして選挙戦にどのような影響を与えているのか、あるいはいないのかに着目する。

 午前9時半すぎ、那覇空港で、Kカメラマン、Uドライバーらと合流。何と今日から米軍は事故機と同型のCH53Eの飛行を再開するという。有無を言わさぬ軍の対応。沖縄県の地元や防衛大臣が何を言おうと、米軍はそんなことは関係ないのだ。配慮の外のことがらなのだろう。これを植民地的状況と言わずして何と言えばいいのか。それに無感覚になっている大半のメディアと僕ら日本国民。

 とりあえずRBC(琉球放送)に挨拶に顔を出すと、まもなく県庁前で赤嶺政賢候補(共産)の演説会(共産党の志位委員長や翁長県知事も来るとか)が開催され、ほぼ同時刻にそれと至近距離の久茂地交差点で、国場幸之助候補(自民)の演説会が開かれる予定で、こちらの方にはあの小泉進次郎議員が応援に駆け付けると知らされた。取材にはちょうどいいタイミングだ。

 赤嶺陣営の取材の後に翁長知事にぶら下がって話を聞いた。知事はかなり怒っていた。ヘリの飛行再開に。また総選挙のことを「国難回避選挙」という首相にも。沖縄が置かれている今の状況こそが国難ではないのか、と。今回の総選挙、「オール沖縄」の勢いがピークにあった前回の総選挙の野党系4勝0敗のようにはいかないだろうというのが地元メディアの大方の見立てだ。僕もそう思う。特に1区と4区。

 小泉進次郎議員のまわりにはすごい人だかりができていた。まさに選挙アイドルだ。パンダとかAKB48とかと同質の興奮。でも本人は ・・・続きを読む
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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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