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集会で発言する鎌田慧さん(右)=東京都千代田区の衆院第一議員会館201702拡大「共謀罪」反対集会で発言する鎌田慧さん=2017年2月、衆院第一議員会館

伊藤詩織氏の記者会見へ

10月24日(火) 午前、所用で局の定例会議欠席。立憲民主党の枝野幸男代表へのインタビュー準備。「調査情報」の最終校正。「週刊現代」の記事を書いてメール。総選挙のメディア報道について。大昔の歌『遠い世界に』の ♪これが日本だ 私の国だ♪ のフレーズが頭のなかでなり続いている。茫界偏視。

 午後3時から有楽町のFCCJ=外国特派員協会で、伊藤詩織氏の記者会見。会場に着くとすでに大勢の報道陣が訪れていた。テレビ局では、テレ朝とTBSが司法クラブから記者とカメラが取材に来ていた。顔見知りの新聞記者の姿もある。名前と顔をさらしてのこの事案の記者会見は、開催すること自体に想像を絶するほどの困難がともなったであろう。

 記者会見は日本語と英語をまじえて進んでいたが、その後の質疑になって、警視庁の示談斡旋行為の事実関係について質問した。詩織氏の著書『Black Box ブラックボックス』のなかに、警視庁の捜査官から「被害者専門の弁護士がいて、その先生に頼むと基本的にはタダでやってくれます。国費が出るので」などと示談を斡旋されて、警察車両で捜査員が数名同乗して弁護士事務所まで送られたという、驚くようなエピソードが記されていたからだ。そのような事実があったと詩織氏は認めた。

 会見後に局に戻って、雑件整理。あしたのインタビュー企画の準備。枝野代表のインタビュー日時確定。

10月25日(水) 頭の毛が伸び放題になっていて、そろそろ鬱陶しくなってきたので朝一番に自宅の近所へ散髪に出かけた。行きの電車のなかで東京新聞を読んでいたら、「こちら特報部」のデスクメモにこんなことが書いてあった。<安倍首相の秋葉原演説を現場で聞いた。熱心な支持者たちは、やじを飛ばしている人を見つけては「バカ左翼」「朝鮮人」などと怒声を浴びせる。むき出しの憎悪と差別が路上にはき出される様は、ヘイトスピーチデモを思わせた。首相は彼らを「こんな人たち」とは決して言わない>。東京新聞にはこういう現場の息づかいが直に伝わってくる記事がある。

 局で毎日新聞のコラム原稿を書く。夕方から雨が強く降り出す。まいったなあ。夕方、以前から取材を進めている企画のインタビュー。かなり緊張した。時代の検証作業。

枝野幸男氏と麻婆丼

10月26日(木) 朝、NHKのBSでBBCの中国共産党大会関連のニュースをみていたら、いわゆる大会本記はあっさりと報じたうえで、現在の中国の人権問題を伝えるミニ企画風のストーリーが続いて報じられていた。BBCの北京駐在特派員が人権派弁護士を自宅に訪ねてインタビューを撮るのだが、その自宅の窓から外をみると、公安警察官が建物の下で監視している。取材を終えて車で帰社しようとしたら公安警察官に車を止められこの特派員は尋問を受けていた。それらの様子が生々しく映し出されていた。よく映像素材が没収されなかったものだ。アグレッシブな取材ぶりに感心する。

 午前11時半から衆議院の議員会館で、枝野幸男・立憲民主党代表にインタビュー。 ・・・続きを読む
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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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