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レストランで撮影に応じる(右から)安倍晋三首相、トランプ米大統領、メラニア夫人、昭恵夫人=5日午後7時38分、東京都中央区銀座5丁目、代表撮影 拡大肉の焼き具合など、どうでもいいのだ=代表撮影

10月31日(火) 午前、局で定例会議。その会議中に、神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が発見されたとの第一報。クーラーボックスのなかにバラバラ遺体があったとの情報。一体何があったのか。

 正午から毎日新聞社の取材。総選挙報道について。テレビの報道量だけで言えば、前回の総選挙の時よりも格段に増えたのだが、問題はその中身である。担当記者は「量的公平よりも質的公平を」と注意喚起を促したBPO(放送倫理・番組向上機構)の政治報道に関する意見書にこだわりを持っているようだった。

 Kディレクターより、座間の事件が大きくなりそうなので現場取材に行くことになったとの連絡はいる。午後1時には局を出発する。午後2時すぎには現場に到着したが、すでに夥しい数の報道陣が現場周辺に蝟集し(僕もその中のひとりだ)、上空にはメディアがチャーターしたヘリコプターが飛んで騒然とした空気に包まれていた。

 着の身着のままで現場に来たので、Gパンにジャケットというラフな格好だったのでちょっと気になったが、何とかなったか。と言うか、現場には普段着で飛び出してきた近所の住民たちや、近隣の「野次馬」的な見物人も結構いた。恰好を気にするどころではなかったのだ。ワイドショーの影響力は大きい。中継車が何台も並んでいて、現場からリポーターたちが発信していた。こんな切った、張った、の現場で、僕の役割は何なのだろう。どこの現場に行っても報道陣のなかでは最年長という客観的な事実を踏まえて考える。一通りのやるべきことはやって引き上げる。被害者たちはインターネットの自殺サイトで誘い出されて殺害されたようだ。ネット社会の病理と猟奇性。疲れた。

 フランソワ・オゾン監督のフランス映画『婚約者の友人』をみる。ドイツとフランスが戦火をまじえた第一次世界大戦後を舞台にした映画。モノクロ―ムとカラーが気づかないくらい微妙に混じっている。良心のはかなさ。

 夜、学芸大学でFさん。話をしていて、青森のねぶた祭に行きたくなった。いい本だけを読んでいたい。

イバンカ来日、この騒ぎは一体何なんだろうか

11月1日(水) 高田馬場へ移転した図書新聞で東京新聞・望月衣塑子記者との対談。 ・・・続きを読む
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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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