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続・「キノコホテル」マリアンヌ東雲インタビュー

「『生活感』という言葉が一番嫌いなの。仕事がルーティンワークになってしまう」

清谷信一 軍事ジャーナリスト

10周年記念のライブで=撮影・参見久人拡大10周年記念のライブで=撮影・参見久人

――キノコホテルの歌詞には、毒々しいエロスを扱ったものが多いですよね。

マリアンヌ 健康的なエロスは、エロスではなくてただのエロ。エロスというのは、人間の欲望ですから、薄汚れてすえた匂いがして、後ろめたさや背徳感があるものなんですよ。湿り気のあるエロスが好き。

 私個人は別にエロスに対してタブーがある人間ではないので、付き合った男性が多少変態なくらいではビックリもしないし。死体愛好家とかは嫌ですけどね。タブーがない分、自分にとってのエロスって何だろうって考えますよね。

 例えば、女子高生が夏場に開襟シャツ着て、「暑い、暑い」とか言いながら学校の水飲み場で水をゴックン、ゴックンと飲んでいて、汗でシャツや髪の毛が体に張り付いてというようなシチュエーションで思わず近寄って匂いを嗅いでみたくなったり(笑)。いや、やらないけど。若い女の子がハァ、ハァしてるのを見るのは好き。彼女達が全く無防備で、まさか自分がエロスの対象になっているだなんてこれっぽっちも気付いていないところが重要ですね。「さあ、見なさいよ! セクシーでしょ?」と言って見せられても案外何とも思わないんですよね。

 もちろん男に興味がないわけじゃないけど、いかにもマッチョでTHE・男みたいなのは昔から駄目ですね。ぼーっとしている人の方が観察したくなる。エロスは基本イマジネーションの産物だから、いかに自分の脳を使って妄想するかじゃない? 想像力なしにエロスは語れないわよね。

 今の時代は特に男の人の想像力が減退していますよね。ネットでは簡単に無修正画像が手に入ったりしてエロスがお手軽化しているけど、昔は凄く苦労したでしょう。自販機のエロ雑誌の黒塗りを何とかして剥がそうとバターとか塗ってみたりしてたんでしょう? おじさんが言っていたわ。馬鹿よねえ、男って(笑)。でも、そういう幾多の関門を経て、ようやく拝める花園が尊いわけじゃない?

撮影・参見久人拡大撮影・参見久人

ヒカシューと音をあわせていると、踊り出してしまう

――大先輩であるヒカシューとはライブで共演することが結構ありますよね。

マリアンヌ 圧巻ですよね、彼らは。やはり長年一線でやられている方々は違うな、と。唯一無二のものがあるからだと思います。

――ヒカシューとは親和性が凄く高いですよね。

マリアンヌ リーダーの巻上(公一)さんは不思議な人で、 ・・・続きを読む
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筆者

清谷信一

清谷信一(きよたに・しんいち) 軍事ジャーナリスト

軍事ジャーナリスト、作家。1962年生まれ。東海大学工学部卒業。03~08年まで英国の軍事誌Jane's Defence Weekly日本特派員。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関、Kanwa Informtion Center上級顧問。日本ペンクラブ会員。著書に『専守防衛─日本を支配する幻想』『防衛破綻―「ガラパゴス化」する自衛隊装備』『自衛隊、そして日本の非常識』『ル・オタク フランスおたく物語』、共著に『軍事を知らずして平和を語るな』『アメリカの落日―「戦争と正義」の正体』『すぐわかる国防学』など。最新刊に『国防の死角――わが国は「有事」を想定しているか』。

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