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森友学園が国有地に開設予定だった小学校の建物=2017年11月、大阪府豊中市拡大森友学園が開設予定だった「瑞穂の国記念小学院」の建物=2017年11月、大阪府豊中市
3月13日(火) 午前中、局で「報道特集」の定例会議。その後、雑務に追われる。沖縄の辺野古工事差し止め訴訟の判決。県の敗訴。予想通りとは言え、ひどい内容の判決文だった。県の訴えは不適法。いわゆる門前払いの判決だ。基地建設工事にともなう岩礁破砕に県知事の許可が必要かどうかについては判断すら示さなかった。いわゆる「三くだり半」の判決。こういう判決文を書いた裁判官たちは、その後、立身出世を遂げて沖縄を離れ、自分たちがくだした判決内容が、沖縄で暮らす人々にどのような具体的な不利益と苦痛の感情をもたらし人生を変えてしまうかについて、想像力を働かせることが今後あるのだろうか。森友関係の取材の仕込み。

 夜、内田樹さんを招いての憲法問題の勉強会に顔を出す。とても有意義な会だった。戦争を知っていた世代の沈黙のリアリティ。「加害の事実」と「憲法制定過程」に対する完全なる沈黙。節度ある沈黙には理由、リアリティがあった。それについて語らないことも一種のけじめのつけ方だった。けれども彼らが死んでいくことによって、いろいろなものが崩れ去った。これが歴史修正主義者たちが跳梁跋扈するようになった最大の理由である、と。「9条は全くの空文である」と歴史修正主義者たちが言い始めた時、全く反論できない、文字通り周章狼狽するという事態が出現した、と。批評性を取り戻せ、と。実にわかる。すとんと胸に落ちた。

 午後10時前に、トランプ大統領がティラーソン国務長官を解任したとの一報。驚き。

これってNHK?

3月14日(水) 午前10時前、オウム死刑囚7人の移送が始まったとの第一報。このタイミング。これで今日一日は世の中の目は一気にオウムへと移るのだろうか。きのうの首相動静をチェックしたら、「4時56分、谷内正太郎国家安全保障局長、北村滋内閣情報官、浦田啓一公安調査庁次長。5時5分、谷内、浦田両氏出る。24分、北村氏出る」との記録あり。ここでオウム死刑囚移送に関する報告がなされたのだろう。

 午前11時の便で大阪へ。木村真・豊中市議と一緒に森友学園の瑞穂の国記念小学院の現場に行く。お天気がいい。赤い木造の壁が特徴的な立派な校舎を写真に撮ろうという人が結構訪れていた。以前来た時は金属フェンス内の敷地には雑草がぼうぼう生えていたが、今日見たら雑草はきれいに刈り込まれ、正面の入り口脇に小さなボックスが設置されていて、そこにガードマンが一人常駐していて、僕らの方をじっとみていた。木村市議いわく、文書改ざんには呆れてものも言えないが、一体この一年は何だったのか、初めからあの文書の内容が明らかになっていたら、その後の事態の展開は全然違っていたのに、とものすごく怒っていた。

 その後、近畿財務局の自殺した職員(上席国有財産管理官)の実家へと向かう。 ・・・続きを読む
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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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