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加速する自然エネルギー開発--中東から

大林ミカ

大林ミカ 大林ミカ(自然エネルギー財団ディレクター)

 メキシコ・カンクンで開催されていた国連の気候変動会議が終了した。大きな期待が寄せられていなかったにもかかわらず、米中を含めた先進国・途上国双方が歩み寄り、合意に至ったことで、今後の交渉に向けて前向きな成果を生んだ。

 国際交渉が各国の対策を加速することは間違いないが、交渉の外でも自然エネルギーの動きは着実に加速している。気候変動対策から最も遠いと思われそうな、世界の石油確認埋蔵量の6割を有する中東地域の動きも活発だ。

 特に戦略的に行動しているのが、アラブ首長国連邦(UAE)である。

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