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「塩素38」と科学リテラシー/福島原発事故

内村直之

内村直之 科学ジャーナリスト

3月末、「福島第一原子力発電所に恐れていた再臨界が起こった?!」という議論が国内外で発生した。きっかけは、3月25日に東京電力が発表した福島第一原発1号機のタービン建屋地下の溜まり水の測定結果の中に塩素38が含まれていたことだった。この件に関する「再臨界の可能性」は後にはっきり否定されたのだが、その経緯を少し詳しく追ってみる。
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