メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「鎮守の森」のエネルギーコミュニティー(上)

広井良典

広井良典 京都大学こころの未来研究センター教授(公共政策・科学哲学)

震災復興と、さらにその先の日本のありようを構想する、朝日新聞の「ニッポン前へ委員会」のメンバーに加わらせていただくことになった。5月1日付紙面にも掲載されているように、このテーマをめぐる私自身の基本スタンスは以下のようなものである。

 すなわち、震災復興をめぐる集中的な対応が求められているが、日本社会が抱える構造的な諸課題そのものは、震災の前後で変わっていない。今回の震災は、それをさまざまな面で先鋭化させたものとしてとらえ、したがって震災を契機に本来必要だった改革やパラダイム転換を加速させるという方向が重要ではないか。

・・・ログインして読む
(残り:約2100文字/本文:約2361文字)