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「鎮守の森」のエネルギーコミュニティー (下)

広井良典

広井良典

前回、「比較的小規模の自然エネルギーをローカルなコミュニティに分散的に配置する」という方向を述べたが、このローカル・コミュニティということで私が思い起こすのは、全国にある神社やお寺の数はそれぞれ約8万1千、約8万6千という事実である。

 中学校の数は約1万なのでこれは大変な数で、私はこの数字を最初に知ったときにずいぶん驚いたのだが、考えてみれば、神社やお寺は、古い時代において、まぎれもなく「コミュニティの中心(ないし拠点)」として存在していた。それは単に「宗教施設」であることを超えて、たとえば、その周辺で「市」が開かれて商業が営まれるという経済機能、「寺子屋」などのような教育機能、そして「祭り」に象徴されるようなコミュニティの祝祭的連帯の確認などの機能なども果たしてきたのである。 ・・・続きを読む
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筆者

広井良典

広井良典(ひろい・よしのり) 京都大学こころの未来研究センター教授(公共政策・科学哲学)

1961年生まれ。84年東京大学教養学部卒業(科学史・科学哲学専攻)。厚生省勤務、千葉大学法政経学部教授を経て現職。この間、マサチューセッツ工科大学客員研究員。社会保障、医療、環境などをめぐる政策研究からケア、死生観などについての哲学的考察まで幅広く発信。『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で第9回大佛次郎論壇賞を受賞した。

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