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専門家が口をつぐむ理由の一つ

中村多美子

中村多美子 弁護士(家族法、「科学と法」)

「科学的証拠」が必要になる場面で、科学者の協力が得られない、という弁護士のぼやきを聞くことは少なくない。

 素人なりに論文を検索して、どうもこの研究者が私たちが抱えている問題について、何か知っていそうだと思って連絡をしても、まず弁護士、というあたりで警戒されてしまう。少しやりとりをしても、だんだんメールの返事が来なくなり、ついには口をつぐんでしまう。

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