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科学も「自然派」復権の時代

尾関章

尾関章 科学ジャーナリスト

 科学の醍醐味って何だろう。スペースシャトルに代わる宇宙への運搬手段を手に入れたり、原発に代わるエネルギー源を開発したり、というのは技術の話だ。知ることに主眼を置く科学のすごさは、容積にして1リットル余、10cm×10cm×10cmの立方体とほぼ同規模の人間の脳が、100億光年スケールの宇宙の真理をつかんでしまうことにある。

 2002年にノーベル物理学賞を受けた小柴昌俊さんの仕事も、まさにその醍醐味を見せつけるものだった。地球から16万光年ほどかなたにある超新星から届いた素粒子ニュートリノの捕獲である。 ・・・続きを読む
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筆者

尾関章

尾関章(おぜき・あきら) 科学ジャーナリスト

1977年、朝日新聞社に入り、ヨーロッパ総局員、科学医療部長、論説副主幹などを務めた。2013年に退職、16年3月まで2年間、北海道大学客員教授。関心領域は基礎科学とその周辺。著書に『科学をいまどう語るか――啓蒙から批評へ』(岩波現代全書)、『量子論の宿題は解けるか』(講談社ブルーバックス)、共著に『量子の新時代』(朝日新書)。1週1冊のブログ「本読みby chance」を開設中。

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