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立地首長が「原発サヨナラ」を言い出すとき

竹内敬二 元朝日新聞編集委員 エネルギー戦略研究所シニアフェロー

日本最初の商業用原発は茨城県東海村に建設された。その東海村の村上達也村長が、現在運転中の東海第二原発(日本原電、110万キロワット)の廃炉を、細野豪志原発担当相に提案した。東海村は、原子力の研究施設が集中的に立地され、日本の原子力の多くの研究者も住む。村上村長も1997年に「原子力推進」の立場で初当選して以来、悩みながらも「共存共栄」路線を続けてきた。そうした「原子力に最も理解がある自治体」の首長が「原発サヨナラ」をいう時代になった。原発マネーで支えられた「原発最後の砦」が崩れようとしているのか。
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