2012年09月14日
新入生は、18カ国・地域の34人。2082人の志願者の中から、欧米流の面接中心の入試を経て選ばれた。日本人は5人で、その他のアジア各国から12,北米3,欧州9,アフリカ・中東5と、バラエティに富む。いずれも学士もしくは修士の資格の持ち主だ。日本人の出身大学は、東京大学、早稲田、慶応、茨城大学及び名桜大学(沖縄県名護市)、英国セント・アンドルーズ大学(スコットランド)だという。なお、男女比は24対10と、もう少し女性が多くてもよさそうというところ。
5年一貫制の博士課程のみだが、修士号を持つ人は早めに修了することも可能だ。公用語は英語で、学内の看板も英語が先、日本語が後に書かれていた。研究ユニットを持つ教員は現在46人、3分の2が外国人だ。
何人かの学生に、なぜここを選んだのか聞いてみると、例外なく「学際的な環境」を理由にあげた。OISTは、研究室の壁をなくすさまざまな工夫を凝らしている。1年次には三つのラボを回ってさまざまな研究領域に触れる。それが魅力だった、と学生たちは言った。イギリスでもドイツでもシンガポールでも、どこも大学というところは研究室の壁がやたら高いらしい。「でもOISTは違う」と力強く語る若者たちを見ていると、こちらも明るい気分になる。
沖縄に世界最高水準の大学を、という政府構想が生まれたのは2001年だった。当時の
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