2013年01月25日
これはスパコンに限ったことではなく、科学技術を扱う番組においては往々にして起こることである。制作側はその分野の第一人者に研究意義を問う。研究者は当該分野を代表する人であればあるほど、自ら関わっている研究の重要性を強調する。それはごく自然なことである。その際、ある程度その研究分野を客観視できる人が制作側にいないと、バイアスのかかった報道になってしまう。
今回は、GPUの入門書を編纂しながら思いを巡らせたスパコンの現況を、少々辛口にお話しさせて頂きたい。
コンピューターで演算機能を担っているのは、中央演算処理装置CPU(Central Processing Unit)である。ところが、ゲームや映像の高画質化が進むにつれて、グラフィックス処理が膨大になってきた。そこで、近年のコンピューターでは、グラフィックス処理をCPUから切り離してGPUに行わせている。
グラフィックス処理には、
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