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日本列島はアザミの王国だった

米山正寛 森林文化協会事務局長補佐

アザミと聞けば、誰もがその姿を思い浮かべることができるだろう。丸いピンクの特徴的な花を咲かせ、高さ50cmから1m程度と、わりに大きく育つキク科の草本植物。トゲのある葉を持つことも特徴だ。初夏から咲くノアザミを除けば、他の種類は夏の終わりから咲き始めるので、代表的な秋の花の一つと言える。年配の方には、敗戦の頃から愛唱された「あざみの歌」の記憶が鮮やかなのかもしれない。

 こんなアザミを30年間にわたって研究してきた国立科学博物館植物研究部の門田裕一研究主幹は「日本には150種以上のアザミがあります。そのうち大陸と共通するのは5種だけしかなく、残りは日本の特産種なんです」と言う。世界のアザミは300種ほどと言われているので、日本には世界でも他に例を見ないほど、多様な種類のアザミが存在することになる。 ・・・続きを読む
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筆者

米山正寛

米山正寛(よねやま・まさひろ) 森林文化協会事務局長補佐

公益財団法人・森林文化協会事務局長補佐(学術、出版)兼「グリーン・パワー」編集長。朝日新聞の科学記者を経て現職。とくに自然史科学と農林水産技術に関心を寄せ、取材活動を重ねてきた。森林文化協会は、「山と木と人の共生」を基本理念として1978年に設立された朝日新聞創刊100周年記念の財団。
森林文化協会公式サイト

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