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水抜き後の井の頭池はどう変わったか?

井の頭公園の「掻い掘り」から1年。大都市圏の生態系を取り戻す試みの成果を報告

米山正寛

掻い掘りで水が抜かれた井の頭池。右側に枝分かれした部分(弁天池)は、掻い掘りが実施されず、水が残っている=2014年1月30日(朝日新聞ヘリから)拡大掻い掘りで水が抜かれた井の頭池。右側に枝分かれした部分(弁天池)は、掻い掘りが実施されず、水が残っている=2014年1月30日(朝日新聞ヘリから)
 東京・井の頭公園の井の頭池で、水を抜いて池底を空気にさらす「掻い掘り(かいぼり)」が実施されたのは昨年の1~2月だった。池の水質改善と外来種除去を目的としての取り組みが走り出したことは、このwebronzaでも「水抜き後の井の頭池はどう変わるのか?」(2014年5月14日)として紹介した。掻い掘りから約1年を経た池はどうなったのだろうか。その疑問に答えてくれる「かいぼり報告会」が3月、池に近い武蔵野公会堂で開かれたので聞きに行ってみたら、350席のホールはほぼ満席だった。当日の様子は朝日新聞東京版で記事として紹介されていたが、全国的にも関心を呼んでいる事例のようなので、ここでもう少し詳しく報告しておきたい。

 かいぼりの実施設計にあたった株式会社セルコの飯島幸子さんは、水草の変化について説明した。井の頭池はかつて、さまざまな水草が自生していたが、水質の悪化に伴って植物プランクトンが増加し、水中に入る光が遮られて消えてしまった。だが、掻い掘りにより池から窒素分が抜けて植物プランクトンの増殖が抑えられた結果、水の透明度が回復した。 ・・・続きを読む
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筆者

米山正寛

米山正寛(よねやま・まさひろ) 森林文化協会事務局長補佐

公益財団法人・森林文化協会事務局長補佐(学術、出版)兼「グリーン・パワー」編集長。朝日新聞の科学記者を経て現職。とくに自然史科学と農林水産技術に関心を寄せ、取材活動を重ねてきた。森林文化協会は、「山と木と人の共生」を基本理念として1978年に設立された朝日新聞創刊100周年記念の財団。
森林文化協会公式サイト

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