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米バイテク企業が東大・京大に提供した機会とは?

大学の国際化に役立つアムジェンのプログラム

瀬川茂子 朝日新聞編集委員

 米バイオテク企業のアムジェンが、日本の大学の国際化に一役買っている。アムジェン財団が支援する大学生の教育プログラムを通じて、世界中から集まった40人の学生が今夏、東京大学と京都大学で研究活動を行っているのだ。このプログラムは、 夏休みの2カ月間、著名な学者のもとで研究体験ができるというもので、9年前に始まった。設備の整っていない大学に通う学生が恵まれた環境で学ぶことで、モチベーションを上げる機会を作ることが当初のねらいだったという。

アムジェンスカラーのチラシ=アムジェン財団提供拡大

 アムジェン財団のエドアルト・セトリン会長によれば、「アムジェンのフィランソロピー(社会貢献活動)です」。米マサチューセッツ工科大学(MIT)など欧米の15大学で行ってきたが、今年、東京大学と京都大学が受け入れ先に加わった。

 製薬会社と大学の「産学連携」といえば、大学の基礎的な研究成果を薬の開発につなげるものというイメージをもっていたが、長期的な人材育成をめざす、こんな形の産学連携もあるのだと知った。

 学生には、交通費や滞在費が支給され、費用を心配せずに研究に専念できるとあって人気が高く、年々競争率は高まり、今年は5千人の応募があったという。成績や志望動機をまとめた作文などが審査され、354人が選ばれた。東大と京大にも、898人の応募があった。狭き門をくぐったのは、高い目的意識をもった米ハーバード大、英ケンブリッジ大、中国の清華大、ベトナム国立大など10カ国、33大学から40人の学生たちだ。 ・・・続きを読む
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筆者

瀬川茂子

瀬川茂子(せがわ・しげこ) 朝日新聞編集委員

1991年朝日新聞社入社。大阪本社科学医療部次長、アエラ編集部副編集長などを務める。共著書に「脳はどこまでわかったか」(朝日選書)、「iPS細胞とはなにか」(講談社ブルーバックス)、「巨大地震の科学と防災」(朝日選書)など。

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