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宇宙飛行士支える地上の要

家族の思い、夫が妻に独占インタビュー

油井亀美也 宇宙飛行士

 現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓哉宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在中です。その様子は各種メディアで報道されていますので、皆さんも目にしたことがあるかもしれません。そんな中で、見ることがあまり無いのは宇宙飛行士の家族に関する報道かもしれませんね。

国際宇宙ステーションで作業する大西卓哉宇宙飛行士(左)ら拡大米スペースX社の「ドラゴン宇宙船」を国際宇宙ステーションから切り離すための作業訓練をする、大西卓哉宇宙飛行士(左)ら(大西さんのグーグルプラスより)

 宇宙飛行士は、JAXAの一員として宇宙開発の意義を理解してもらうため必要な情報を発信しますので、必然的に皆さんの目に触れる機会が多くなります。しかし、宇宙飛行士の家族は公人ではないので、その情報も限られます。そんな状況は致し方ないとしても、私としては飛行士を支える家族の苦労や心境を広く知っていただきたいと思っています。そこで、今回は少しばかり私の妻に協力してもらいながら、宇宙飛行士の家族の様子を紹介したいと思います。

 ご存知の方もいるかもしれませんが、私が宇宙飛行士になることができたのは、妻のおかげなのです。自衛隊で戦闘機に乗っていた若かりし頃、私が航空機の試験をするテストパイロットになりたいという話をした時に、妻は驚きつつ「なぜ、そんな危険な仕事をしたいのか?」と私に質問しました。妻にとって、戦闘機のパイロットでさえも危険な仕事なのに、テストパイロットなんて!という気持ちだったのでしょう。

 ここで、テストパイロットという仕事を初めて耳にする方々に対して、簡単にテストパイロットの仕事を紹介したいと思います。簡単に言うと、新しい飛行機や装備品を作った際に、それが安全に飛行でき、求められる性能を発揮できるかを実際に飛行させて確かめるのが、テストパイロットの仕事です。

 例として「安全に飛行できるか?」を確かめるテストの一つを紹介すると、 ・・・続きを読む
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筆者

油井亀美也

油井亀美也(ゆい・きみや) 宇宙飛行士

1970年生まれ。防衛大学校(理工学専攻)を卒業後、航空自衛隊に入隊、パイロットとして活躍。2009年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入り、11年に宇宙飛行士に認定。15年にロシア・ソユーズ宇宙船に搭乗して、国際宇宙ステーション(ISS)に約5カ月間、長期滞在した。現在は、JAXA有人宇宙技術部門に所属し、後に続く大西卓哉、金井宣茂宇宙飛行士のミッション達成のための支援などに携わる。

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