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海底資源開発への近道は環境配慮

生物多様性への影響をめぐる途上国と環境団体の思惑

松田裕之 横浜国立大学大学院環境情報研究院教授、Pew海洋保全フェロー

 日本は国家主導で海底資源開発に取り組んでいる。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「次世代海洋資源調査技術(海のジパング計画 )」もその一つであり、主に探査段階を想定した費用対効果の高い技術開発とその国際標準化 を目指している。

拡大海洋資源調査船「白嶺」。船上には海底を掘り進めるための掘削装置がある

 忘れてはいけないのは、公海の資源は人類共同の財産 であるということだ。海底資源開発は人々の目に見えない海底で採掘するが、開発者の勝手な開発は許されない。環境、特に周辺に固有の生態系を有する熱水噴出孔周辺の環境は未解明であり、生物多様性への影響が懸念されている。海底資源の本格的に利用には、まだしばらくの年数がかかると考えられるので、利用の仕方を厳しく制限しても、 ・・・続きを読む
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筆者

松田裕之

松田裕之(まつだ・ひろゆき) 横浜国立大学大学院環境情報研究院教授、Pew海洋保全フェロー

京都大学理学部および同大学院博士課程卒業(理学博士)、日本医科大学助手、水産庁中央水産研究所主任研究官、九州大学理学部助教授、東京大学海洋研究所助教授を経て 2003年より現職。GCOE「アジア視点の国際生態リスクマネジメント」リーダー(2007-2012)、日本生態学会元会長、日本海洋政策学会理事、個体群生態学会副会長。ヨコハマ海洋みらい都市研究会共同代表。

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