歴史・思想 の検索結果

［9］支援者たちは「慰安婦」問題をどう理解していたか

　「慰安婦」問題に否定的な考えの問題点を見てきましたが、「慰安婦」問題が２０年もの間解決されないのを、単に「慰安婦」の否定者たちや日本政府の … ［続きを読む］

「９・１１」以降、「世界史」は実際に読んでおかなければならなくなった

　１９６０年代の中央公論社『世界の歴史』全１６巻をはじめ、日本の出版業界は世界史関係のヒット作をいくつも生み出してきた。世界史ものは比較的読 … ［続きを読む］

面白いわけではないのに新鮮な『世界史』

　うかつなことだが、２００８年刊行のＷ・Ｈ・マクニール著『世界史』（上下・中公文庫）が３０万部をこえるロングセラーになっていることを、最近ま … ［続きを読む］

【論壇女子部が行く！（２）】　千葉雅也（下）―― まっとうであることを引き受けすぎない

聞き手＝論壇女子部

●人間なんて絶滅してもいい、という哲学――この１０年ぐらいって、たとえば、制度をうまく使うためにどうするかという学問ばかりはやってきたような … ［続きを読む］

スカイツリー、あるいはやさしい草食怪獣

　塔は、虚勢だ。　空に向かって立つまぼろしのおちんちんであり、天との交信を許されている特権者のしるしなのである。　塔はバカだ。　中はからっぽ … ［続きを読む］

［7］みどりのある未来を

　環境エネルギー政策研究所（ＩＳＥＰ）所長の飯田哲也が、音楽プロデューサーの小林武史と福島原発事故後の２０１１年３月２９日に行った対談が、「 … ［続きを読む］

［10］支援「運動」の「アジア女性基金」批判と当事者主義

　「慰安婦」問題が、「帝国日本」の国民動員によって発生したものである限り、運動が「帝国日本」批判へと向かったのは必然でした。しかし支援側はさ … ［続きを読む］

［11］支援側の「現代日本」批判

　支援側が、「慰安婦」問題の否認者たちと政府をほとんど同一視していたのは支援側が望む「日本社会の改革」の気持ちが政府にないと考えたからでした … ［続きを読む］

［8］小さいデモは「大きい」――海外から見た反原発運動（上）

　現在、３１１以降の反原発デモ――「素人の乱」の呼びかけた「原発やめろデモ」を題材にした『ＲＡＤＩＯＡＣＴＩＶＩＳＴＳ　／Ｐｒｏｔｅｓｔ　ｉ … ［続きを読む］

［9］小さいデモは「大きい」――海外から見た反原発運動（下）

　筆者は、前回紹介した彼女たちの取材を通じて重要なことを思い出していた。　それは、４月１０日の「原発やめろデモ」が世界同時行動＝グローバル・ … ［続きを読む］

既存マスコミとネットの対立が生んだ愛国心

　『ネットと愛国　在特会の闇を追いかけて』（安田浩一著）が献本されて来た。大変楽しみにしていた本なので一気に読了。筆者の安田さんとはジャーナ … ［続きを読む］

ネットを通じた「動員」と「憑依」

　インターネットやソーシャルメディアは、世界をどの方向に連れてゆくのか。言うまでもなく、ネットやソーシャルメディアは情報流通における一つのツ … ［続きを読む］

『ネットと愛国』が描き出す「ナショナルな気分」

　『ネットと愛国－在特会の「闇」を追いかけて』（安田浩一著、講談社刊）というノンフィクションがまさに、そのインターネットやツイッター上で話題 … ［続きを読む］

［12］「世界運動」の効果

　ともかくも支援側は日本政府や意見の違う否定側との接点をさぐることより、日本の外部、つまり韓国や世界と連帯することにより多くの労力を割きまし … ［続きを読む］

【論壇女子部が行く！（３）】　佐藤信（上）―― 政治学は「人間学」

聞き手＝論壇女子部

「論壇女子部が行く！」、第３回にインタビューさせていただいたのは、佐藤信さんです。鈴木茂三郎の評伝で河上肇賞奨励賞を受賞し、著書『６０年代の … ［続きを読む］

［10］音楽の力――大熊ワタルとジンタらムータ

　筆者が初めて体験したデモは２００３年に東京・渋谷などで行われていたイラク戦争反対のデモだった。スピーカーやサウンド・システム（音響設備）を … ［続きを読む］

【論壇女子部が行く！（３）】　佐藤信（中）―― 「若者」を楯に政治を論じてもしょうがない

聞き手＝論壇女子部

――佐藤さんの指導教官である御厨貴先生は、オーラルヒストリーの第一人者ですが、『６０年代のリアル』を書かれるときに、オーラルヒストリーの手法 … ［続きを読む］

若松孝二は「三島由紀夫」を題材にしてよかったのか？

古賀太

　先日のカンヌ国際映画祭の批評家週間に出品された若松孝二監督の新作『１１．２５自決の日　三島由紀夫と若者たち』が、仏『ルモンド』紙（５月２６ … ［続きを読む］

三島由紀夫の「純粋行為」を繊細に描いた若松孝二の稀有の境地

　恐ろしく腰の据わった映画である。あらゆる光景をしっかりと見定めて、小手先の演出や編集技法を介入させない。きわめて正統的な映画の文法に則って … ［続きを読む］

麻原彰晃こそ、オウム事件の中心人物だ――「ＮＨＫスペシャル　オウム真理教」を見て （下） ＜絶対的他者＞としての麻原、オウム関連の傑作映画、オウム的なものの拡散、大澤真幸の謬見など　　

＊麻原が「廃人化」して何も語ら（語れ？）ない、という点に関して、もとより彼は精神の狂ったインチキ教祖だったのだ、という意見もしばしば聞くが、 … ［続きを読む］

［13］実践可能な解決を目指して

（１）最近の動向　「慰安婦」問題が解決できなかった原因を「慰安婦」と支援団体は「日本政府」の「責任回避」に求めましたが、そのような認識は、「 … ［続きを読む］

【論壇女子部が行く！（３）】　佐藤信（下）―― 政治の厳しさはソーシャルネットワークでは解消できない

聞き手＝論壇女子部

■「自分たちは幸せだから」では済まない――私たちより年下の佐藤さんは、ソーシャルネットワークが人間関係や価値観に及ぼす影響がより大きいという … ［続きを読む］

文化力、それは未来を共有する力

　最近、文化力という言葉をよく耳にする。故河合隼雄文化庁長官が平成15（2003）年に関西元気文化圏推進協議会を発足させ、東京の一極集中を避 … ［続きを読む］

［11］反原発デモが生み出したもの

　現在、脱原発群像ドキュメンタリー映画『沈黙しない春』（監督・杉岡太樹）が公開されている。映画は浜岡原発の停止を求めて２０１１年３月２７日に … ［続きを読む］

天体ブームのいま、ジョルダーノ・ブルーノの哲学を再考する

　今年は、５月２１日の金環日食をはじめ、金星の日面通過（６月６日）、金星食（８月１４日）など滅多に見られない天体ショーが目白押しで、＜天文・ … ［続きを読む］

【復興リーダー会議】リーダーシップとは何か 村上陽一郎・東洋英和女学院大学学長

WEBRONZA編集長　矢田義一

　慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所(G-SEC、Global Security Research Institute）による「復興リ … ［続きを読む］

「憲法２．０」のユニークな構想と、東浩紀氏の意図とは別の危うさ

福嶋聡

　東浩紀が自ら「株式会社ゲンロン」を立ち上げて編集・発行している『思想地図β』のＶｏｌ．３「日本２．０」では、ゲンロン憲法委員会による「新日 … ［続きを読む］

地球倫理〈上〉若者が「世界実現」と言いだした

広井良典

　ここ数年、私が身近で接している学生や若い世代の社会貢献意識や、とりわけ地域あるいは「ローカルなもの」への関心の強まりを感じてきたことについ … ［続きを読む］

地球倫理〈下〉「個」と「個を超えるもの」の力学

　若者が使いはじめた「世界実現」という言葉を手がかりに「個人を超える何か」への志向を人類史の中で考えてみたい。話題が飛躍するかもしれないが、 … ［続きを読む］

闘う地震学者、もの言う金属材料学者――３・１１以前から原発推進という国策に挑んできた人たち

　２００７年１０月２６日。静岡地裁の前で、地震学者の石橋克彦さん（６８）が記者たちに囲まれていました。自らも証人に立った、浜岡原発の運転差し … ［続きを読む］