理化学研究所 の検索結果

不思議な化学物質がもたらした陸上植物の進化

二つの機能を持つストリゴラクトンはどのように植物を変えたのか？

　多くの植物が芽吹く春。気温や日照時間の変化などから季節の変化を感じ取りながら、植物は体内の細胞の成長を制御してその体を形づくる。同時に他の … ［続きを読む］

小児科医から「人工冬眠」研究者への転身に迷いはなかった～理化学研究所の砂川玄志郎さん

亡くなる子どもたちを目の当たりにし、救える命を少しでも増やすための研究へ

　東大で約300人もの学生が在籍する大人気「ゼミ」がある。　大和総研リサーチ本部副部長の肩書を持つ宇野健司さん（今春で退職）が非常勤講師とし … ［続きを読む］

科学を元気にするJAASの挑戦

対話し協働する新しいコミュニティーが出発した

　日本科学振興協会（Japanese Association for the Advancement of Science：JAAS）が設立 … ［続きを読む］

ブラックホール画像の解釈をめぐる研究者間の論争

結論以上に重要なのは独立な再検証と真摯な科学的議論

　2022年5月18日の記事で、国際共同プロジェクトEvent Horizon Telescope（事象の地平線望遠鏡、以下EHT）が、天の … ［続きを読む］

戦争中でも科学者は基礎科学の大切さを訴えていた

当時も今も共通する、政府の期待、発展に必要な要素

　80年前の12月8日、太平洋戦争が始まった。戦争中の科学者たちは、何を思っていたのだろうか。当時の学者の言葉を調べていくうちに、基礎科学の … ［続きを読む］

サイボーグについて語ろう：出遅れる日本は「ムーンショット型研究開発制度」で巻き返せるのか

　筆者は、「最先端の海外事情」という授業を大学でしている。「論座」で「メタバース」について書いたのも、この授業で使うためでもあった（拙稿「『 … ［続きを読む］

海部宣男さんと宇宙吟遊 ― 天文学者、俳句と短歌を詠む

追悼イベントとして募集、集まった作品を紹介します

海部さん銀河の旅はどうですか　これは私の詠んだ俳句である。五七五、秋の季語である銀河。俳句の形式は整っている。とはいえ、あまりに唐突。説明が … ［続きを読む］

日本で生みだされた「量子コンピューターの礎」

世界で初めて「超伝導量子ビット」を創出した２人の企業出身研究者に祝福を

　まるでひとつの事件のようなインパクトをもって、科学ニュースが世界を駆けめぐったのは2019年秋だった。「人類は量子超越性を獲得した」。米国 … ［続きを読む］

急逝した元文部大臣・有馬朗人さんと大学改革

なぜ「失敗」と本人が総括する事態になったのか

　2020年12月7日に飛び込んできた元文部大臣・有馬朗人さん死去のニュースは関係者に大きな衝撃を与えた。90歳になっても武蔵学園学園長はじ … ［続きを読む］

80年前に説かれた「精神の自由を重んじる」大切さ

基礎研究の最高峰・プリンストン高等研究所長のことば

「有用性という言葉を捨てて、人間の精神を開放せよ」　これは、プリンストン高等研究所（1930年設立）の創設者であったアブラハム・フレクスナー … ［続きを読む］

社会や経済をうまく回すヒント ――進化生物学を知るための10冊

　私は働かないアリの研究をしたことで少々有名になり、また、働き者のイメージが強いアリの巣に組織効率を下げる働かないアリがいることが、社会組織 … ［続きを読む］

物理学賞は「トポロジカル絶縁体」か「幾何学的量子位相」では

今年は物性・量子・光学分野の順番、その中の有力候補を予想する

　ノーベル賞 はとても影響力があります。ふだん科学に関心を持たれない方でもノーベル賞となると話は別で、講演会や科学イベントもノーベル賞受賞者 … ［続きを読む］

『資本主義と闘った男』から十倉・住友化学会長が読み取ったこと

　『資本主義と闘った男　宇沢弘文と経済学の世界』（佐々木実著、講談社刊）を読んだのは、昨年末です。　妻と宮古島旅行を計画していたのですが、あ … ［続きを読む］

日本のスパコンが1位を独占した2020年6月期ランキング

華々しくデビューした「富岳」と新星のスパコン「MN-3」

4部門で1位という史上初の快挙　日本のスーパーコンピューター（スパコン）「富岳」（理化学研究所／富士通）が6月22日に発表されたTop500 … ［続きを読む］

【中】誕生したばかりの東京大学で学んだ人たち

田中館愛橘、藤沢利喜太郎、長岡半太郎

日本の近代科学の礎を築いた7人の紹介を続ける。田中館愛橘（たなかだて・あいきつ　1856～1952）　地球物理学者。東大物理学科の第1期生で … ［続きを読む］

【上】幕末に生まれ、欧米で学んだ俊秀たち

菊池大麓、山川健次郎、寺尾寿

　明治・大正時代の人物と言われて、皆さんが頭に浮かべるのは誰であろうか？　西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文、板垣退助、大隈重信といっ … ［続きを読む］

スパコン「京」が1位を取り続けるランキングとは

多様化するAI時代のスパコン戦略（3）

「京」が9期連続、通算10期も1位　スパコンランキングTop500で20位に後退した「京」コンピューターだが、別のスパコンランキングであるG … ［続きを読む］

次期スパコンの「富岳」は何をめざすのか

多様化するAI時代のスパコン戦略(1)

　ポスト京と呼ばれてきた次期スーパーコンピューター（スパコン）の名称が「富岳（ふがく）」に決まった。富岳とは富士山のことで、富士山の高さがポ … ［続きを読む］

今年は国際周期表年、「水兵リーベ」を楽しもう

メンデレーエフの発見から150年とニホニウム命名を祝って

　2019年が明けた。今年は、ロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフが「元素周期律」を発見して150周年に当たる。それに加え、113番元素ニ … ［続きを読む］

日本が発信する最先端の睡眠科学

脳にとって「眠る」「夢を見る」とは何だろうか

　私たちの人生の３分の１は、睡眠時間が占めている。ヒトはなぜ眠らなければならないのか？　睡眠には一体どういう意味があるのか？　そのメカニズム … ［続きを読む］

「今年はちっともわからない」物理学賞の行方

本命は「アト秒パルス」か

　「重力波、ヒッグス粒子、高温超伝導の発見あたりなら受賞を予想できたけれど、今年はちっともわからない」　先日の日本物理学会の際に知人たちにノ … ［続きを読む］

小保方晴子さんを（今度こそ）忘れよう

『日記』を読んでも教訓は得られない

　今年3月25日、全国の書店などで『小保方晴子日記』（中央公論新社）が発売された。筆者はややうんざりしつつもそれを読み、自分なりに分析したこ … ［続きを読む］

研究不正の原因は「プレッシャー」か？

背景をめぐる実証研究と、京都大iPS細胞研究所の取り組み

　京都大学iPS細胞研究所（CiRA）が1月22日、研究不正があったことを公表した。WEBRONZAではすでに瀬川茂子さんが「研究不正　対策 … ［続きを読む］

またもや研究不正に揺れた一年

東大分生研で判明した「捏造」「改ざん」

　東京大学は12月25日、分子細胞生物学研究所（分生研）の渡辺嘉典教授らが執筆した論文に研究不正があったと認定した問題で、分生研の組織の抜本 … ［続きを読む］

化学賞は膜たんぱく質かバイオインフォマティクス

秘密のルールをもとに記者が全力で予想

　ノーベル自然科学３賞のなかで、もっとも難しいと言われている化学賞の予想をするよう、現役の担当記者である私が指名を受けた。医学生理学賞の予想 … ［続きを読む］

ＮＨＫのＳＴＡＰ検証番組、人権侵害があったのか

「あった」というＢＰＯ勧告、だが「ない」とする少数意見に理がある

　ＳＴＡＰ細胞論文の研究不正問題を検証した「ＮＨＫスペシャル」について、放送倫理・番組向上機構（ＢＰＯ）の放送人権委員会（坂井眞委員長）が「 … ［続きを読む］

危機に直面する科学研究の「再現性」

ＳＴＡＰ細胞論文、次世代ゲノム編集技術をめぐって

　今、科学の世界では「再現性の危機」と呼ばれる状況がよく話題になる。　2014年に世間の注目を浴びたSTAP細胞論文では、「研究不正の有無」 … ［続きを読む］

天気予報を「革命する」ゲリラ豪雨予測

神戸・理化学研究所のスーパーコンピューター「京」を使って実現

　午後4時ごろ、東京都中央区○○町○丁目でゲリラ豪雨が降ります――。こんなピンポイントの豪雨予報が、近い将来、現実になるかもしれない。短時間 … ［続きを読む］

１１３番元素の命名権をなぜ理研が取れたのか

決定した国際作業部会の委員・山崎敏光東大名誉教授に聞く

　１１３番元素が「ニホニウム（Ｎｈ）」と名付けられることになった。命名権獲得を知らせる理化学研究所（理研）のプレスリリース（２０１５年１２月 … ［続きを読む］

福島支援に入った放射線専門家の反省（１）

除染に過大な夢を与えてしまった

　福島原発事故が起きたあと、いち早く除染活動を始めたNPO法人「放射線安全フォーラム」の理事多田順一郎氏が、２月に東京で開かれた同フォーラム … ［続きを読む］