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久しぶりの1ドル100円台で2014年も2%成長へ

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

 11月に入って以降、1ドル100円台の相場が続いている。月の平均レートで100円を超えるのは6ヵ月ぶり、2013年5月以来のことだ。

 2013年に入っての円安の原因は日本銀行による「異次元」金融緩和。2012年10月には月平均で1ドル80円を切っていた円ドルレートは黒田東彦総裁が就任した3月には月平均で1ドル94.8円になり、5月に入ると100円を上回っていったのだった。その後5ヵ月ほどは1ドル97円から100円のレンジで推移していたのだが、11月に入って久しぶりに100円を上回ってきたのだ。

 去年の暮れから今年の初夏までの円安は日本の金融緩和によってもたらされたものだったが、このところの100円越えはアメリカ側の要因によってもたらされていると思われる。アメリカの金融緩和の縮小、いわゆるテーパリングが早ければ今年の暮れ、遅くとも来年初夏までには行われるだろうと

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