円安、原油価格の急落、好調な米国経済などが寄与
2015年06月17日
2015年第1四半期の日本経済の成長率は年率で3.9%と速報の2.4%を大きく上回った。
2014年は消費税増税の影響もあってマイナス成長(マイナス0.06%)、2014年度はマイナス1.0%と成長率を2013年度の2.1%から3%以上も下げた。こうした状況の中で、日本銀行は2014年10月末に追加金融緩和に踏み切った。他方、政府は2015年に予定されていた消費税率の10%への引き上げを2017年10月まで延期し、景気回復に万全を期した。
こうした状況を受け、2015年度の成長率予測は1.5%を超えるとの見方が強くなっている。
原油価格が2014年末から急落したのもエネルギー輸入国日本には大きなプラス、さらにこのところの円安で輸出が増大し2015年3月の貿易収支は2年9カ月振りの黒字に転じている。4月には2カ月ぶりの赤字に転じたが、赤字幅は前年同月比で93.5%と大幅に減少している。輸出は8%増の6兆5515億円と8カ月連続で前年同月を上回っているのだ。
経常収支も4月は1兆3246億円の黒字で、
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください