会場を埋めたのは日本と韓国のファン、そして「喜び組」
2018年02月19日
羽生結弦が金メダル、宇野昌磨が銀メダルと、日本にとって夢のような結果となった平昌オリンピックのフィギュアスケート。
その最たるものは、会場に空席が目立つことである。もともとチケットの売れ行きの悪さの問題は、何度もニュースで報道されてきた。そんな中でも男子フィギュアスケートだけは完売、と聞いていた。
ところが男子フリー決勝の日ですらも、ジャッジの反対側の席は3割ほど空席だった。いったいどうしてこんなことになってしまったのか。
「大手のトラベルエージェントが、直前になってキャンセルしたらしいです」と、ある関係者は明かす。多くのトラベルエージェントはかなり強気の価格設定をしてきた。ところが北朝鮮問題もあり、思ったよりも売れ行きが悪かった。それで直前になって、大手エージェントが売れなかった席を放出したというのだ。キャンセル料金の設定額が低かったことも理由の一つだという。
もう一つは、欧米からの応援団の数の少なさだ。初出場の宇野昌磨は、「オリンピックだからといって、特別なものは感じない」と何度も繰り返し言っていたが、それも無理はない。
過去のオリンピックと比べて、そもそも江陵アイスアリーナの会場の中は、これぞオリンピックという雰囲気ではないのである。
トリノ、バンクーバー、ソチと過去3回のオリンピックに比べて、まず圧倒的に欠けているのは
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