小山内伸（おさない・しん）　評論家・専修大学教授（現代演劇・現代文学）

異例づくしのトニー賞『バンズ・ビジット』を見て

エジプト人とイスラエル人のささやかな交情を提示した今日性

トニー賞作品賞『ディア・エヴァン・ハンセン』評

現代を鋭利に切り取る新しい手法の魅力

『騎士団長殺し』が少女の通過儀礼に託した希望

68歳、村上春樹の年齢的・世代的な意識と責任感

トニー賞１１部門を制覇、「ハミルトン」の革新性

ヒップホップと、ポップスやR&B……音楽の役割分担を持ち込んだ「ヒッポペラ」

［２０１５年　演劇　ベスト５］　戦争と時代

節目の年に強く心を揺さぶられた作品

トニー賞受賞作『ファン・ホーム』の魅力とは

２．５次元ミュージカルが描くゲイの父娘の絆

地方発の偉業、富山版「ショウ・ボート」に感無量

東京のプロダクションの志に期待したい

［２０１４年　演劇　ベスト５］

戦慄的な傑作「炎　アンサンディ」

カズオ・イシグロの傑作に蜷川が挑む「わたしを離さないで」

ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』――１０年の歳月は人間を変える。変わらぬものは……

【２０１３年　演劇　ベスト５】　文化支配の暴挙をあばく「国語の時間」

ポリフォニックなモノローグによるメタ小説――大江健三郎氏の新作『晩年様式集』を読む

宮沢りえと古田新太、二人で一つの人格、美輪明宏の器の大きさを表現

村上春樹氏の新作に、トラウマに向き合う初の積極性を見た

芥川賞受賞作「ａｂさんご」の古くて新しい魅力

心底から感動した映画版『レ・ミゼラブル』

【２０１２年　演劇　ベスト５】 「るつぼ」が浮かび上がらせる「異端排除」

シナトラとウエスト・サイド物語、「後からオケ」の新味

生活と時代を重ねた芥川賞受賞作／鹿島田真希『冥土めぐり』

ミュージカル・ファン待望の日本初演「サンセット大通り」