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メキシコ湾の原油流出事故の行方/地球資源の「限界」と思いたい

小森敦司

小森敦司 朝日新聞経済部記者(エネルギー・環境担当)

 地球資源の「限界」に、人間は直面したのだ。メキシコ湾にある英BPの石油採掘施設「ディープウオーター(深海)・ホライズン」の史上最悪の原油流出事故で、そう考えるべきだと思った。「ホライズン」には「水平線」「地平線」の意味のほか、「限界」の意味もあることを知った。なんと皮肉なことだろう。

 石油価格が高騰を続けた数年前、ある米石油会社は「人類は最初の1兆バレルを使うのに125年かかった。次の1兆バレルはあと30年で」と自社のウェッブサイトに記していた。中国やインドなどの経済成長で、石油消費が加速するのが理由だ。

 そんなことから、世界の市場で「石油が足りなくなるぞ」と騒がれ、投機資金が入り込み、石油価格はぐんぐんと上昇。陸地など掘りやすい場所の油田の石油生産が一部で減り始めていたこともあり、世界の石油生産が頂点を迎えるという「ピーク・オイル」論がそれを後押しした。 ・・・ログインして読む
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筆者

小森敦司

小森敦司(こもり・あつし) 朝日新聞経済部記者(エネルギー・環境担当)

東京都出身。1987年入社。千葉、静岡両支局を経て、名古屋や東京の経済部に勤務、金融や経済産業省を担当。ロンドン特派員も経験し、社内シンクタンク「アジアネットワーク」では地域のエネルギー協力策を研究。現在、エネルギー・環境分野を担当、とくに原発関連の執筆に力を入れている。著書に「資源争奪戦を超えて」「日本はなぜ脱原発できないのか」、共著に「失われた〈20年〉」、「エコ・ウオーズ~低炭素社会への挑戦」。

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