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[2]みずほFG、1億円プレーヤーは6人

大鹿靖明 ジャーナリスト・ノンフィクション作家(朝日新聞編集委員)

 みずほフィナンシャル・ホールディングスの塚本隆史社長(旧第一勧銀出身)が6月22日の株主総会で、「私と頭取の3人は役員報酬を3カ月間30%カットし、他の役員は10%カットします」と言ったのには驚かされた。みずほは、サブプライム危機に関連して高値づかみした証券化商品で1兆円近い損失を被ったが、「投資銀行宣言」「グローバル宣言」などと大仰なスローガンで証券化戦略を推し進めてきた斎藤宏みずほコーポレート銀行会長(旧興銀出身、6月21日付で特別顧問に就任)や前田晃伸みずほFG会長(旧富士出身、同22日付で特別顧問に就任)は、役員報酬のカット程度のけじめのつけかたさえ、これまで示したことがなかったからである。それに対して塚本社長は、配当の減配や予定している8000億円の増資による希薄化によって株主に迷惑をかけるため、「身を引き締め」役員報酬のカットを行うのだという。
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