小此木潔(おこのぎ・きよし) ジャーナリスト、元上智大学教授
群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。経済部員、ニューヨーク支局員などを経て、論説委員、編集委員を務めた。2014~22年3月、上智大学教授(政策ジャーナリズム論)。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)など。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
小此木潔
中国が引き上げに踏み切った理由には、政治的なものと、経済的なものとがある。政治的な理由とは、米議会などに根強い「中国が為替相場を不当に操作して人民元を操作している」という批判をかわすためだ。米国では、中国からの輸出が米国の経常赤字につながっていると誤解しているひとが多い。それは、因果関係をよく考えないことからくる誤解である。
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