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世界恐慌の悪夢再び――「合成の誤謬」を回避せよ

小此木潔

小此木潔 上智大学教授(政策ジャーナリズム論)、元朝日新聞論説委員

 前門の虎、後門の狼というべきか。一難去って、また一難。世界経済の行く手には、ひょっとすると本物の恐慌が待ち受けているのかもしれない。米プリンストン大のポール・クルーグマン教授がニューヨーク・タイムズに寄せたコラム「第3の恐慌」を読むまでもなく、懸念を禁じ得ない。

 ギリシャの財政危機がほかの欧州諸国に飛び火しそうだ、とあわてた先進国が財政赤字を2013年までに半減させるという目標を決めた。これで一安心かと思いきや、

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筆者

小此木潔

小此木潔(おこのぎ・きよし) 上智大学教授(政策ジャーナリズム論)、元朝日新聞論説委員

ジャーナリスト、上智大学教授。群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。富山、奈良、大阪、ニューヨーク、静岡、東京で取材。論説委員、編集委員を経て2014年から現職。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)

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