小此木潔(おこのぎ・きよし) ジャーナリスト、元上智大学教授
群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。経済部員、ニューヨーク支局員などを経て、論説委員、編集委員を務めた。2014~22年3月、上智大学教授(政策ジャーナリズム論)。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)など。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
小此木潔
前門の虎、後門の狼というべきか。一難去って、また一難。世界経済の行く手には、ひょっとすると本物の恐慌が待ち受けているのかもしれない。米プリンストン大のポール・クルーグマン教授がニューヨーク・タイムズに寄せたコラム「第3の恐慌」を読むまでもなく、懸念を禁じ得ない。
ギリシャの財政危機がほかの欧州諸国に飛び火しそうだ、とあわてた先進国が財政赤字を2013年までに半減させるという目標を決めた。これで一安心かと思いきや、
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