多賀谷克彦
2010年07月14日
医療機器は血圧計や補聴器から、MRIや人工心臓まで幅広く、薬事法上では30万品目に及ぶ。いずれも日本企業が得意とする電機、精密機械、微細加工など先端技術の組み合わせが多く、国際競争力が高くてもおかしくない。
国内市場は2兆円規模。だが、日本企業のシェアは5割を切り、輸入超が続く。しかも欧米勢のシェアが年々高まっている。特徴的なのは、内視鏡やMRIなど診断系機器の国際競争力はそこそこだが、ペースメーカーや人工心肺など、リスクを伴う治療系機器では大幅な輸入超が続く。欧米企業の独壇場と言っていいほどだ。
日本企業の劣勢を招いているのは幾つもの事情が絡み合っている。
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