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 現在、イギリスに視察に来ている。

 イギリスの著名な社会的企業家であるアンドリュー・モーソン牧師は、ブロムリー・バイ・ボウという低所得者の集住地域で、保健福祉センターを始めとするコミュニティ・ビジネスを立ち上げ、成功させた人物として知られている。きっかけは、1992年に一人のシングルマザーが癌で死んだこと。種々の制度やサービスがあり、担当職員はそれぞれ善意で関わりながら、なぜ死なせてしまったのか。その理由を地元の人々と意見交換する中で「誰も彼女の友だちではなかったからだ」と思い至った、と伝えられている。

 「友だち」という言葉は、

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筆者

湯浅誠

湯浅誠(ゆあさ・まこと) 湯浅誠(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長、反貧困ネットワーク事務局長)

NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長、反貧困ネットワーク事務局長他。現在は内閣官房震災ボランティア連携室室長も務める。90年代より野宿者(ホームレス)支援に携わる。「ネットカフェ難民」問題の火付け役となるほか、貧困者を食い物にする「貧困ビジネス」を告発するなど、現代日本の貧困問題を現場から訴え続ける。2008~09年年末年始の「年越し派遣村」村長。最近著は『岩盤を穿つ』(文芸春秋、2009年)。写真/中川賢俊

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