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 大山鳴動してネズミ7匹。これが、鳴り物入りで行われたEU内金融機関に関する「ストレス・テスト」の結果であった。

 ストレス・テストとは、要するに耐久性試験である。機械や道具などを水に沈めたり、超高温にさらしたりして、極限事態に耐える頑丈さを試す。そうした製品テストを金融機関に対しても行おうというわけだ。極限事態として「経済環境の大幅悪化」と「保有資産の大幅減価」が想定された。後者については、時節を反映して保有国債の価値減価に特に焦点を当てた。

 今回のストレス・テスト対象91行は、保有資産ベースでみればEU内金融機関総計の65%を占める。数的にも、対象各国金融機関の50%に相当する。大山鳴動というに値する規模の耐久性試験だ。その結果のねずみ7匹をどう評価するか。 ・・・ログインして読む
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筆者

浜矩子

浜矩子(はま・のりこ) 同志社大学大学院教授(国際経済学)

同志社大学大学院ビジネス研究科教授。エコノミスト。専門は国際経済学。1952年8月3日東京都生まれ。1975年一橋大学卒業、三菱総合研究所入社。90年より98年まで同社初代ロンドン駐在員事務所長。帰国後、同社経済調査部長、政策経済研究センター主席研究員を経て2002年10月より現職。「グローバル恐慌~金融暴走時代の果てに~」(岩波新書、2009年)、「ユーロが世界経済を消滅させる日」(フォレスト出版、2010年)など、著書多数。

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