浜矩子
2010年07月28日
ストレス・テストとは、要するに耐久性試験である。機械や道具などを水に沈めたり、超高温にさらしたりして、極限事態に耐える頑丈さを試す。そうした製品テストを金融機関に対しても行おうというわけだ。極限事態として「経済環境の大幅悪化」と「保有資産の大幅減価」が想定された。後者については、時節を反映して保有国債の価値減価に特に焦点を当てた。
今回のストレス・テスト対象91行は、保有資産ベースでみればEU内金融機関総計の65%を占める。数的にも、対象各国金融機関の50%に相当する。大山鳴動というに値する規模の耐久性試験だ。その結果のねずみ7匹をどう評価するか。
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