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 ストレステストの結果は、特に大きなサプライズはなく、大半の金融機関は、環境の悪化に対して十分な耐久力を持っている、と欧州銀行監督委員会(CEBS)は発表した。

 ネガティブケースの下で、6%の中核的自己資本比率(Tier1比率)が達成できないのは、91行中7行だけだった。ただし、17の銀行はTier1比率が6%台と、ボーダーラインにあり、わずかな条件の悪化で資本不足に陥る可能性がある。

 特に南欧の銀行については、ソブリンリスクの影響の大きさが再確認された。また、銀行の流動性の弱さなどは、今回のテストではカバーされていない。今後は、資本増強や再編など、銀行業界の健全化に向けた対策が着実に実行されるかどうかに市場の関心は移っていくだろう。 ・・・ログインして読む
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筆者

根本直子

根本直子(ねもと・なおこ) 早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授/アジア開発銀行研究所、 エコノミスト

日本銀行、S&Pグローバル、マネージング・ディレクターを経て現職。主なリサーチ分野は、金融機関経営、日本およびアジアの金融市場、包摂的成長。 早稲田大学法学部、シカゴ大学経営大学院、一橋大学商学研究科、商学(博士) 主な著書に「韓国モデルー金融再生の鍵」「残る銀行沈む銀行―金融危機後の構図」 財務省 関税・外国為替等審議会委員、中部電力、コンコルディア・フィナンシャルグループ社外取締役、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF) 経営管理委員。

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