根本直子
2010年07月28日
ネガティブケースの下で、6%の中核的自己資本比率(Tier1比率)が達成できないのは、91行中7行だけだった。ただし、17の銀行はTier1比率が6%台と、ボーダーラインにあり、わずかな条件の悪化で資本不足に陥る可能性がある。
特に南欧の銀行については、ソブリンリスクの影響の大きさが再確認された。また、銀行の流動性の弱さなどは、今回のテストではカバーされていない。今後は、資本増強や再編など、銀行業界の健全化に向けた対策が着実に実行されるかどうかに市場の関心は移っていくだろう。
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